Vol.5 授業から学ぶということ
よく「他の先生の授業からみて学べ!」って言われると思います。
私もよく言われました。ただみて学べと言われるとどうしても、「あの単元はあんな教材使えばいいのか」「あの言葉を言えばいい発問なんだ」と表面的な方法に目がいきがちです。方法も重要な部分ですが、それとは違う視点を持てるともっと授業から得られるものが多くなるかもしれません。
自己紹介
中学校教員(16年目)数学科 現在島流中→研修運営担当職員
Google認定教育者level2
得意料理ーカツ丼
授業を「みる」ときにどう学ぶか
授業から学ぶことは非常に多いと思いますが、例えば公開授業を見学するときに何に注意していますか?授業者の教師の姿勢でしょうか、教室の整頓具合でしょうか、生徒たちの反応でしょうか。たったの45〜50分の間での見学が多いと思うので、どこかしらに焦点を当てていますか?この焦点を定める方法が、学び方に大きな影響を与える可能性があると思います。ここでは2つの重要な視点について話したいと思います。
授業者を中心としてみた時
授業者を中心としてみた時、自身の姿と重ね合わせることで客観的な評価を行うことができます。これはメタ認知と呼ばれるプロセスです。自分の通常の授業と比較することで改善点や導入したいアプローチが明確になります。これは教育方法に関する学びの側面が強調される点です。しかし、無意識のままに自分が生徒役になってしまうことがあります。そうなると、自身の理解度に焦点を当てすぎ、学習よりも教育者を評価してしまう落とし穴に陥る可能性があります。
児童生徒を中心としてみた時
生徒や児童を中心としてみた時、質問に対する反応から情報がどのように伝わっているか、どのレベルの子供に伝わっているかを考えることができます。自分が良い質問だと思っていたことが、思いがけず伝わっていなかったり、意図しない解釈が行われていることに気付くことがあります。また、児童の変遷や現在の到達度を理解できる場合、教員がなぜその質問やアプローチを選択したのかを理解することができます。ただし、目的があまり明確でない場合、生徒の反応や質問への回答が散漫になり、学習が難しくなることがあります。
授業者へどんな言葉を送るのか、もはや送らないのか
タイトルには「言葉を送るか、もはや送らないか」とありますが、ここで学んだことは、学んだことを伝える一択でしょう😆また、見学や学習の過程で得た情報や、自身が抱える疑問について、早急にアウトプットすることが重要です。人は情報を忘れやすい傾向があるためです。子供たちにもよく話すことですね(笑)どの視点から学ぶかについても、自身が不足している部分を客観的に分析し、どちらのアプローチを採用するかを事前に決定することが大切です。
どんな視点でみるのかについても2つのことを書かせていただきましたが、自分の足りないものを自分で客観的に分析しておき、どちらよりで授業を学ぼうとするか決めておくことが大切だと思います。
どんな言葉を考えるか
1.授業者方から学んだこと
これはこのまんまです。
2.自分の理想と授業者の差異について
自分はこんな問いかけを(理想と)するのに、どうして授業者はこの問いか
けを選んだのか
なかなかまとまりませんが、全体的に、授業を見学する際に受動的に終わらせず、積極的に学びとアウトプットの場を作り出すことが大切です。そうすることで、あなた自身だけでなく、授業者や他の観察者にとっても有益な学習の機会となるでしょう。