会期:2023年9月30日(土)〜2024年2月25日(日)
コレクター竹内真氏のプライベートコレクション展。
このような私的な蒐集は美術館コレクションのようなしがらみやルールが無い分、独自の振り幅が面白い。
ピエール・ジャンヌレ
ジャンヌレの椅子のインスタレーションでは吊るされているものも複数あるため普段見れない角度から見ることができた。
シャルロット・ペリアン
中央のペリアンのベンチは実際に座れた。
ボヨボヨしていて座り心地はそれほど良くはなかったのはご愛嬌。
構造や形状がCassinaから販売されているRefoloに似ていると思ったが脚部の形状が違ったので別のモデルか。
それともCassinaのものは後世でアレンジが加えられているのだろうか。
サイトウマコト
溶岩が蠢くようなマチエールと鮮やかな色の重なりが魅力的だった。
現物を見ないとこの魅力はやはり伝わりづらいか。
許寧(シュ・ニン)
以前、多摩美大在籍時代の作品を図像で見たことはあったが、現物を見るとレイヤーが幾重にも重なる中にゴテゴテの絵の具と繊細に描かれるさまざまなものが複雑に絡み合いながらキャンバス地の部分も含めて奥行きのある空間になっていた。
なんだかインドの混沌とした旧市街に迷い込んだ時のような感覚を思い出した。
その他、それぞれの作品の文脈は違えど会場全体を通して名作椅子や名作家具も含めて竹内氏の好みや審美眼が垣間見れた。
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