気になるひと
もう、新しく好きな人を作ろうとするのは
諦めていた。
ただただ、仕事に明け暮れて、たまに先輩や友達とご飯して、ヨガをして、好きなものを買って、自分を楽しむ日々。
そんな時、仕事で出会ったボクシングジムの彼。
23歳という若さで父のジムを継いだよう。
第一印象は、『綺麗な顔』
話して思ったのは『俺様系男子…?』
正直反抗期の、小学校の頃の自分を思い出した。
私が資料を説明してる最中でも、彼は永遠と煙草を吸い、同席しているスタッフに
「俺のリップクリームとって。」
「俺のケータイとって。」…
正直少し怖かった。
早くお話を切り上げて帰ろうと思った。
ただ、やたら話は聞いてくれた。
私もまだ入社して2ヶ月ほどの新入社員であったが
私の資料の不備や、宿題をだしてくれたり。
また次回会うことになった。
最後は出口まで見送って、挨拶もしてくれた。
なんとなく、私より社会人らしいとこはあるなと思った。
次会った時はどうして、こんな早くこのジムを継いでるのかとか、彼の過去が聞きたくなった。
今思えば気になる人ができた瞬間だった。