3000円ワインの民がオススメする、オススメ3000円ワイン2023👑ベスト12
3000円ワイン――それは「デイリーにはちと高い、グランヴァンにはちと届かない」、そんな微妙な…いやいや、絶妙な立ち位置にいる、『3000円台(税抜)で買えるワイン』たちのこと。
そもそもわたしが3000円ワインをこよなく愛するうようになったのは、かつて足しげく通った近所のワイン屋のソムリエの言葉からでした。
「うちの店の売り上げの半分は、セット売りの安ワイン。あとの半分は、グランヴァンと呼ばれる高いワイン。残りのわずかな部分、それが、ますたやさんがいつも買って行かれる、”それ以外”のワインです」
それ以外のワイン…!なんたるパワーワード…!
というわけで、今年もたくさんの3000円ワインを愛したますたやが、今年飲んで美味しかった3000円ワインをまとめました。週末のちょっと贅沢に。友達へのプレゼントに。ちょうどよくてちゃんと美味しい、3000円ワインをどうぞ!
▶ 12/29(金)にポッドキャストバージョンも配信いたします!(ほしふたつと、ほしみっつの6選をご紹介しています)大掃除のおともにしてやってください🫶
▶ ちなみに2022年のベスト12はこちら
3000円ワインの民2023 活動まとめ
と、本題にはいるまえに、まずはますたや家の2023年における3000円ワイン活動について雑感いたします。ますたやがどういうスタイルで3000円ワインと付き合っているかが見えると、参考にしやすいのではないか、と考えているからです。
が、さくっとオススメワインだけ知りたい方は、以下の目次から【3000円ワインの民がオススメする、オススメ3000円ワイン2023】にびゅびゅんと飛んでってください!🐦
ちなみに、【3000円ワイン2023│全データ】の項では、ますたや家が飲んだ2023年の3000円ワインを、すべてまとめたスプレッドシートを公開しています。どなたも無料でご覧いただけますので、今後のナイスな3000円ワインライフにお役立てくださいませ🍷
それでは、いきます!
[年間ワイン総数]
まず、ますたや家が今年飲んだワインは、全部で252本でした。
昨年の270本からすると減少していますが、これは夫が旅に出ることが増え、一緒に飲む機会がやや減ったことが理由にあげられます。飲んでないわけではない。また、純粋に「外飲み(ワイン会も含む)」も増えました。おもにボトル1本開けたときに記録しているので、もしかすると「グラスワイン」は増えているかもしれません。
さて、そのうち3000円ワインは64本でした。割合にすると、約25%となります。これはほぼ昨年と同様で、平均すると月に5本の計算です。ただ体感では、3000円ワインを「すごく飲んだ月」と「全然飲まなかった月」の差が大きかったように思います。なにせ今年は激動だったので、そういった生活状況が、3000円ワインのムラにも繋がっています。コンスタントに3000円ワインを飲める、そういう生活がわたしの目指すべき「健康で文化的な最低限度(+α)の生活」かもしれません。
[ワインスタイルの比率]
飲んだワインのスタイルとしては、赤が4割、白が3割となりました。これはじぶんのイメージとも一致しておりまして、わたしがどうしても赤ワイン贔屓なものですから、「ちょっといいワインを買おう」としたときに、赤が第一選択になっていることによるものと思われます。
一方で際立っていたのは、「泡」の本数が増えたことでした。前年度比10%増となっており、実際に今年は「美味しい泡にいっぱい出会ったな~」という実感があります。昨年の泡消費は、「高い(例:シャンパーニュ)」か「安い(例:カヴァ)」かになりがちで「3000円ワイン」のまとめにあがって来なかったのですが、3000円台の泡にたくさん出会えたことは2023年のハイライトであり、わたしの「でかした!」点だと自画自賛してます!
[生産国の比率]
生産国に関しては、まさかのフランス一強でした。まじ…?昨年は2位以下の日本・南ア・イタリアあたりにもばらけていたので、今年はあまりいろんな国にチャレンジできなかった、ということになります。
ひとつには、日本ワインに関しては「あたし、造ってるからな…」と思って、若干食指が伸びにくかった点があげられます。いやもう、毎日毎日日本ワインと向き合っていると、どうしても家に帰ったら違う国のワインを飲みたくなるんですよ…。連休もほとんど取れなかったので、国内のワイナリー行脚にあまり行けなかったことも影響したかと思います。新しい刺激や知見を得るためにも、来年はもう少し旅に出たいですね!夫ばっかりずるい!(こっちが本音)
あとは、3000円ワインの生みの親である「近所のワイン屋」が閉店したことによって、おもしろワイン(?)を勧められる頻度が下がったことも痛手でした。そのワイン屋では、我が家は完全におもしろワイン担当(?)だったので、会うたび変なの勧められてたんですよ…「これも勉強だよ!」とか言ってね…くやしい、美味い…今は個人的に連絡を取ってワインを売ってもらっているものの、できればやっぱりおしゃべりしながら買いたい。小売りのワイン屋さんはわたしのワインライフにとっての命綱。ワイン屋のみなさまにおかれましては、どうか来年も頑張って生き残っていただき、美味しいワインたくさん売ってください!
3000円ワイン2023│全データ *スプレッドシートあり
というわけで、こちらに我が家が1年間に飲んだすべての3000円ワインを記録した、スプレッドシートを公開します!ワインのコメントは記載していないので、詳細はnoteの記事かますたやのInstagramを参考になさってください。
なお、値段は税抜き価格となっており、買った当時の値段を記載しています。若干値上がりしてるものもあるかもしれませんが、それはもはやワイン界隈の風物詩として、お楽しみくださいませ…泣いてなんかない、ぐすん…
3000円ワインの民がオススメする、オススメ3000円ワイン2023
というわけで、いよいよオススメ3000円ワインにまいりたいと思います!
今年も「ひとつぼし★」「ふたつぼし★★」「みつぼし★★★」の3つのパターンで選出いたしました。全部で12本選んでおり、それぞれのなかでの順位はつけておりません。順番は単純に飲んだ日付順。「★★★」のワインが実質、今年のますたやが飲んだ3000円ワインのベストスリーとなっております。
なお、ワインを選んだ基準はすべて、「ますたやが美味しいと思ったかどうか」です。ワインの質や全体のバランス、知名度や万人受けなどは、基本的には考慮していません(きっぱり)
なので、わたしと好みが合う方にとってはおなじくベストだし、好みが合わないかたにとっては、まったくピンと来ないラインナップかと思われます。
でも、いいじゃない。だって、美味しかったんだもの。
というわけで、ますたやと舌が合いそうなみなさん、そして、べつに舌は合わないけどお遊びに付き合ってくれそうなみなさん、年末最後のワイン遊びに、広い心でお付き合いくださいませ🍷
ひとつぼし★オススメワイン
2023年の3000円ワインは、とにもかくにも「泡」。ひとつぼしにも、泡が2本ランクインしました。一方で、白のラインナップはぐっと減少。なんと全12本中、わずか2本となっています。たまたまだったのか、はたまた好みの過渡期なのか…来年はもう少し白にも注力したい。そんなひとつぼし6選、スタートです!
今年の我が家は「サンソーの年」。ますたや家が出会った、新しいワインの世界。
2023年のハイライトのひとつは、「サンソーを好きになったこと」です。それというのもきっかけは、カルフォルニアワインの権化であるアンディさんとのスペース配信でした。好きな品種を聞かれたますたやが「シラー」と答えるなか、夫が小さな声で「えっと…サンソー…?」と答えたのです。
以降、サンソー好き芸人に認定されてしまったうちの夫を巻き込んで、サンソー会なるものまで開催。ニッチか。そんなこんなで、今年は人生でいちばんサンソーを飲んだ1年でした。
こちらのナット・ファレー・ワインズのサンソーは、夫がサンソー好き芸人として認定されるより以前に飲んだもの。「サンソーが好きだ」と自覚する、きっかけとなったワインのひとつです。
酸味のある赤いフルーツと、ほんのりとしたスパイシーさ。野原からもいできた真っ赤なベリーをぎゅうっと絞って、ボトルに詰めちゃいました♡みたいな素朴な雰囲気。意外にタンニンもしっかりあって、飲み応えも十分。草をかき分けて出会う、低木に実る赤い果実。そのふとした出会いに、胸キュンな1本です。
「なんか変なワインオススメして」で我が家にやって来た、ナッティ&酸味の上質バランス。
「近所のワイン屋」が閉店してからも、定期的にワインをお願いしています。そして、元・変なワイン担当一家としては、「変なワイン」を飲まないわけにはいかないのです。
ということで、ラインナップに入っていたのがこちら。イルレギーのブラン。イルレギーのブラン?品種を見てもまったく味の想像がつきません。プティクリュビュって、なにクリュビュ?(?)さらには「ペトリュスの元醸造長が造る…」などと書いてあるもんだから、完全に「まったまた~w」というおもしろテンションで抜栓の儀を迎えました。ええっ、美味…!(てのひら返し)
一瞬「樽香が効いてる?」と思うほどのナッティ感。スキっと伸びる酸味に、柑橘系の厚みを感じる果実味。これ、ブラインドで出されたら「うーん…南よりの、ブル白?」とか答えそう。美味しさで4000円台後半かと思っていたら、後日(ギリギリ)3000円台だったと気づきました(※現在はやや値上がりしています)。
うーん、やっぱりオススメがドンピシャにはまる。自分の好みをわかってくれてるソムリエがいると、人生の幸福度が3割増しになります。ほんとに。
スペインワインは美味い!を、また確実にした。
「近所のワイン屋」からご栄転されたアルバイトちゃんから、「3000円ワインですよね!これがオススメですよ!」とお勧めされていただいたこちら。そんなの買う一択じゃん!
大丸直輸入のスペインワイン。スペインワインって高確率で美味しい印象があるんですが、これがなかなか買わないんですよね…。だからこそ勧められると嬉しいわけですが、こちらもやっぱり美味しかった。
品種はモナストレル。モナストレルってブレンド品種の印象ですが、率直に「こんなに美味しいワインになるんだ?!」と思いました。濃い果実味にバニラのような樽香、つよつよのアルコールはなんと15%。ところが酸が綺麗に伸びるので、まったく15%を感じさせません。おかげでするする飲んでしまって、夫婦でノックアウト。それほどナイスなワインでした。「濃い系好き」に、オススメです。
ガメイ×ピノのリラックス。濃い系ブルゴーニュに、こども舌のアタシ、ときめき。
渋谷のTheWineさんにて割引されているのを見つけたこちら。2020ヴィンテージを調べると、¥5000台に値上がりしてるっぽいんですよね…。もしかすると値上がり前のこの子を売り切るために、大特価で放出、だったのかもしれません。ワインあるある。
というわけでこちらは、ガメイとピノによって造られるパストゥ・グラン。ボージョレ地区という「いちおうブルゴーニュ」で造られており、わたしのなかでは、ブルゴーニュワインを飲んだことになっています(事実)
もう、グラスを注いだ瞬間から立ち上る華やかな香りと、笑いが出るほどの凝縮した濃い果実味。「いやいやブルゴーニュて!w」とツッコミを入れつつも、濃いだけに振り切らない気高い酸に「やっぱりブルゴーニュだー!」と嬉しくなります。こども舌歓喜の、ジューシー濃い系ブルゴーニュ。誰が何と言おうとも(※誰も何も言ってない)、わたしは好きです、こういう子も!
こんなん、なんぼあってもいいですからね。冬鍋ハッピーピノロゼカヴァ。
このところ若干家計を見直し、ワインへの課金がやや控えになっているますたや家。こうなってくるとネットショップの割引が、俄然神々しく見えて来ます。こちらは、信じられない値引き率と、たまに間違って送料無料にしちゃうおちゃめな社長(※心配)でおなじみの、カーヴ・ド・エル・ナオタカさんより。楽天50%オフのタイミングで入手したロゼカヴァ(ミレジメ)でした。
・・・美味い!これが率直な感想です。明るい果実味と、ピッと背筋が伸びる爽やかな酸味。全体的には「そうそう、カヴァってこうだよね!」という雰囲気から大きく外れることはないんだけど、ピノノワールによるふんわりとした華やかさが加わって、満足感が高いワインでした。
雑多な冬の鍋にだって合う。そういうワインがセラーに1本あると、家庭に平和がおとずれます。
祝いの夜には泡がいい。愛しの南ア泡、暫定2位。
個人事業主として開業いたしまして。その日の夜、「せっかくなのでお祝いっぽいものを飲もう」と開けたのが、こちらの南ア泡でした。南アの泡、好き。
▶ 2022年の夏にまとめたこちら。これ以降も南ア泡は定期的に飲んでいます。そのうち南ア泡特集やりたいくらいは好き。
こちらは我が家お初のクローヌでしたが、これが美味しかったんですよ…!ほんのりとしたイースト香と、フレッシュなりんごの香り。その蜜をぽた、と垂らしたような、密度の高い舌触り。キラキラと輝くような酸に、いっきに気持ちがはなやぎます。どことなく酸化熟成のニュアンスもあって、完全にわたし好みの1本でした。ああ、また飲みたい。
南ア泡、暫定2位ここに爆誕。じゃあ「1位」のワインは、一体なんなの…?!(3分20秒後にわかります)
ふたつぼし★★オススメワイン
このあたりからラインナップは、わたしの好みにバチバチに寄ってきます。あの、わたしが好きなのって、「果実味と酸があるジューシー系の赤」なんですよ…(こども舌)それでもしっかり、泡もランクイン。どれがみつぼしでもおかしくない美味しさ、ふたつぼし3選をどうぞ!
飲んだ瞬間、美味さに爆笑。わたしが好きなワインは「これ」だ!
オーストラリア&ニュージーランドのナチュラルワインをインポートしている、コロニアルトレードさんのワインショップが武蔵小山にあります。その名も、Alibi Wine Room(アリバイワインルーム)。我が家からは比較的遠方ながら、何度かうかがっているこちらのお店。美味しくワインを飲むことができるし、なかのひともおなじ30代ということで勝手に親近感を感じております。
さて、そんなアリバイさんからお持ちかえりしてきた1本。購入動機はライトな「きつね、カワイイ🦊」だったのに、飲んだ瞬間爆笑しました。いやいやいや美味しいな!
グラスから立ちのぼる上品なスパイス感。華やかで凝縮した果実の香り。飲む前からすでにわかる、じゅわっじゅわのジューシーさ。赤い果物にちょっとチョコレート乗っけときました、みたいな、美味すぎるオトナのブドウジュース。わたしが好きなワインはこれです!と、声高らかに宣言したいワインがここにあります。
まるでちょい熟シャンパーニュ。ヴァンジョーヌの風吹く、ハイコスパ泡発見。
夏、暑すぎました。「なんでもいいから、泡ちょうだい!」と、近所のワイン屋にお願いして入っていたのがこちらのワインです。そういえばクレマン・ド・ジュラって、これまであんまり意識して飲んだことがありませんでした。
これがさぁ…美味いのよ。青りんごのようなフレッシュな香りと、あきらかな酸化熟成香。冷えてると酸の高さが際立ち、「わたしは今、フランスのワインを飲んでいる!」感があります。ところが温度があがると酸味はやわらぎ、はちみつみたいなトロンとした香りが出て来ます。そこにブリオッシュみたいな香ばしさが重なるもんだから、いや、もしかしてワンチャン、シャンパーニュじゃないですかこれ…?(ちがう)
ブラインドで出されたら「8000円くらいのシャンパーニュ…?」などと言いそうなこちら。いやしかし、なんでこんな綺麗な酸化熟成香が出てるんだろう…ワンチャン、ヴァンジョーヌでも混ぜた…?(混ぜてない)
これがあまりに美味しかったので、ほかのクレマン・ド・ジュラも飲みましたが、やっぱり酸化熟成香があってわたしの好みでした。クレマン・ド・ジュラはサンソーと並ぶ、今期のハイライトです。
▶ 田邉公一ソムリエの新刊にはこちらが出ていました。こっちもイイです。よりすっきり系。
森からもぎ取ってきた果物食べてる、なう。
10月14日は『ピノタージュの日』ということで、ワイン屋の仕事終わりに水天宮のアフリカーさんへ。「そういえばまだ飲んでませんでしたっけ?」と勧められたのが、こちらのライクスでした。
これが美味いのなんのって!抜栓直後から立ちのぼる真っ赤な果物の香り。美しいビロードのような紅色の外観。くちに含むと香りそのまま、森からフルーツをもいできてもぎゅもぎゅ食べているような、凝縮したフルーツの香りがくちいっぱいに広がりました。
しっとりと漂う樽香、全体を引き締める高い酸。alc14.5%を感じさせないエレガントさに、思わずするする杯が進みます。あ~、わたし、ほんっとこういうワイン、大好きだわ…!(うっとり)
みつぼし★★★オススメワイン
さあ、いよいよ3000円ワインの民ますたやの、2023年ベストスリーの発表です!余談ですが今年は結構、決めるのに時間がかかりました。去年はわりと一発で決まったので、接戦になるほど美味しいワインが多かったということでしょう。美味しい出会いは、いつでも歓迎!それではいきましょう、星みっつです!
ワ友の粋なプレゼント、古典派アルザスリースリングがゆったりリッチで最高だった件。
ワインの世界で遊んでいると、わりと高確率でワインのプロフェッショナルとお友達になれます。そんな超プロフェッショナルなワ友からお誕生日にいただいたのが、こちらのワインでした。プレゼントの値段を調べるなんて、無粋の極み!なわけですが、本人から「ギリギリ3000円ワインだよ!」という超親切なコメントをいただいたので、すがすがしく紹介します。だって美味かったんだもの!
ひさしぶに出会った「ザ・古典派リースリング」。とろんと黄金に輝く液体、グラスに広がる豊かな柑橘の香り。くちに含むとじゅわぁ…と酸が広がり、後半にふわっ…と苦みが残っていきます。余韻は長く、ゆったりしていて、その輪郭を酸が彩る――リラックスできるのに凛としてる、美しいクラシカルバランスにメロメロでした。これぞ上質…!
「僕が今年飲んだなかで、いちばん美味しいと思ったワインです」
そんな言葉こそがいちばん嬉しかった。「いちばん大好き」を届けてくださってありがとうございます。わたしも大好き!また一緒に遊ぼ!(私信)
南アの泡、暫定1位。
こちらがわたしの、南ア泡(暫定)1位です!(3分20秒経過しました)
こちら、南アフリカワイン専門店アフリカーさんにて、新人アルバイトのかめちゃんからオススメいただいた1本。そもそもわたしはスパークリングワイン、特に瓶内二次発酵モノに関しては、熟成香が出ているものが特に好きです。で、こちらのワインがまさにそれで、しっとりとした澱熟系のふくよかなイースト香が、ぎゅぎゅっとグラスに凝縮されています。ふわ~、いい香り…酵母たちよ、ありがとう。
ゴージャスなピンクゴールドの外観に見劣りしない、厚みのある果実味。ピノノワール40%にしてはふくよかな口当たりと、60%のシャルドネが生み出す豊かな酸とのバランス。余韻がじっくり残りながら「ああ、美味しいワインを飲んだ…」と幸福が押し寄せます。これ、ほんとに、3000円台でいいの…?!
今年1番と言っても過言ではない、衝撃的な美味しさでした。たぶんかめちゃんとあたし、舌が合うんだと思う。シンプルに光栄。
今年いちばんのギャップ萌え。「あなた、誰…?」からのまさかのハイテンション。
これをどこで手に入れたかというと、「夫が、アカデミーデュヴァンのインタビューに協力して、お礼に現物支給されたもの」です。・・・入手経路が微妙にカッコ悪くてすみません!!でも、ワインは美味しかったので聞いてください!!
そもそも「ネロ・ダーヴォラ」って、あんまり飲んだ覚えがなかったんですよ。というか、イタリアってなんだかどれも同じような印象があるな~というのがイタリアビギナーのわたしのイメージで、だからこそこのワインも「まあ、軽やかで果実味があって美味しいんだろうな」というぐらいの感じで、さらっと開けました。で、ひとくち飲んでびっくりしました。いやむちゃくちゃ美味いやんか……!!!!
凝縮感のある果実味と、バランスの取れた爽やかな酸味。13年の熟成がちょうどよく、ほんのりと上品ささえ漂っています。それなりに長熟してるわりには果実味が落ちずにとどまっていて、「いま、飲むのに、最高」の仕上がり。黒っぽい果実をそのままかじったような、ワインだけで主役を張れるめちゃ美味ワインでした。
まかり間違ってブラインドで飲んだら、「6000円はすると思う」って答えそう。なんなら「産地がフランスだったら、もっと行くかもな~」とか言うと思う。あたし。ドヤ顔で。3000円台なのに。
これだからワインってやつはやめられない。だってこんなワインに出会っちゃう。というわけで、来年も引き続きたくさんワインを飲んで行こうと思います!うむ、おあとがよろしいようで。
▶ 現在市場に出回っているのは2013vtの模様。2010はアカデミーデュヴァンでも売り切れ表示になっているので、「あまっていた子」をいただいたのかもしれません。それはそれでラッキー!
終わりに
というわけで、2023年のおススメ3000円ワインをご紹介いたしました!は~~ものすんごい楽しく書いたけど、ものすんごい疲れた…!来年はもっと落ち着いてワインを飲みたいです…いや、たぶん、無理…!(年越えてもないのに諦める)
2023年に出会ってくださったみなさん、そして出会ってくれたワインたち、本当にありがとうございました。おかげで楽しい1年でした!2024年も元気にワインを飲んで、造って、売っていこうと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします☺️
それではワインとともに、酔いお年をお迎えくださいませ🍷みんな、かんぱーーーーーい!
また来年も、乾杯しようね🥂
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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワイン好きが高じて、2023年3月から都内のワイナリーで働きはじめました。
2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得/2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得し、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中。
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