制度はあっても風土がない。
『ダブルケアセミナー@かなざわ』(ダブルケア勉強会)
NPO法人ワークライフバランス北陸の
丸谷 彩宥美さんにお誘いいただいて参加。
ケアとは、自分が主体となって関わる
子どもや家族など近親者に対する
育児であり、介護であり、介助であり、サポート。
「大切な」という括りで言えばペットも含まれる。
例えば「育児」と「介護」とか「介護」と「介助」のように、
ケアが重なっている場合をダブルケア、
更に嵩めば多重ケア。
身近にたくさん転がっている。
ケアする人をケアラーと呼ぶそうなのだが、
このケアラーのサポートが重要なのだそう。
一人で抱え込む。
一人で頑張り過ぎる。
一人で悩み、精神的にも体力的にも金銭的にも疲れていく。
ワンオペなんだ。
仕事をしながら、
夫婦の両親のケアをして、
夫と子どもの世話をして、
時間と闘いながら増え続けるタスクを片付ける。
この日々にゴールは見えない。
晩産化。高齢化。核家族化。共働き世帯。
社会の現状が生み出すダブルケアは、
ますます増える様相だ。
「困った!」と言える場をつくり、
困りごとの解決や緩和につなぐための活動を
展開している人たちがいる。
こうして学び、話し、考える場を設けることも、
並大抵のエネルギーではない。
家族のケアで仕事を辞めなくてもいい。
社員をケアで辞めさせないくていい。
そのために何をするのか、どう動くのか。
行政に「制度」はあるんです。
無いのは「風土」。
深く重い言葉だと思った。
主催の丸谷さんは「在り方」の問題なのだときっぱり。
ミニマムな分散型社会が主流になって来る今、
在り方が風土を変え、
そこに芽吹く「おたがいさま」の種を、
私たちはどう育てていくのか。
しっかり考えていきたいと思います。
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