【読書感想】老化はこうして制御する 「100年ライフ」のサイエンス
こんにちは、ますみつです。
今回紹介する本はこちら↓
「老化はこうして制御する 100年ライフのサイエンス」という本です。
職業柄このような健康系の本はよく読むのですが、この本が一番分かりやすいです!
患者さんに健康上のアドバイスを行なう際に参考にさせてもらっています。
食事・睡眠・運動だけでなく、免疫・認知症・大気汚染など幅広い分野の研究者が健康寿命を伸ばすためのポイントを解説しています。
研究データもきちんと載っていて、割と読みやすい本です。
こんな人におすすめ
健康に気を使いたいけど何をしたら良いか分からない!
という方におすすめです。
色々な分野からの情報が載っているため、ご自身の生活の中で出来そうなことから取り組むことができます。
書かれていることを全部やらなくてはダメだ!
と考えてしまう方はストレスに感じてしまうかもしれません。
健康系の本を読む際のポイントとして、
自分の出来そうなことから取り組む・合わなそうならすぐやめる
ことが大切です。
ここからは本を読んで私が現在実践していることを要約して載せます。
休日の寝だめはいいか?
平日は仕事で早起きして、休日は遅くまで寝て寝だめをする。
そういった方は多いと思います。
結論からいいますと、毎日同じ時間に起きるようにしたほうが身体にいいです。
睡眠時間が大きくズレると「ソーシャル・ジェット・ラグ(社会的時差ボケ)」が起きるからです。
ソーシャル・ジェット・ラグとは?
ソーシャル・ジェット・ラグとは
睡眠時間のズレにより体内時計のリズムが乱れ、
週明けの早起きがつらくなる現象です。
ソーシャル・ジェット・ラグは睡眠時間の中央値から計算できます。
例えば、
平日は0時に寝て6時に起きている方なら真ん中の3時が睡眠中央値になります。
この方が休日に1時に寝て10時に起きた場合、真ん中の5時半が睡眠中央値になります。
この平日と休日の睡眠中央値の差がソーシャル・ジェット・ラグになります。
例で言うと
平日の睡眠中央値→3時
休日の睡眠中央値→5時半
この2つの差なので、2時間半がソーシャル・ジェット・ラグとなります。
これは休日になるごとに海外旅行をしているのと同じ負担がかかることとなります。
表1:本を参考に作成
また、平日の睡眠不足を週末の寝だめによって解消するような生活だと、規則正しく寝ている時と同じような健康が得られないという報告があります。
アメリカのコロンビア大学で、平均25.5歳の36人が参加した実験があります。
8人は9時間睡眠、14人は5時間睡眠、残りの14人は平日は5時間で
週末の2日間は9〜10時間睡眠の生活を9日間行いました。
実験終了後、5時間睡眠のグループは体重が1.4kg増え、寝だめグループは1.3kg増えていました。
また、インスリン感受性(インスリンの効き目のこと)は5時間グループは13%低下したのに対して、寝だめグループは27%低下していました。
これは週末に寝だめをするような生活を送ることで糖尿病になるリスクが高くなることを示唆しています。
これを読んでから休みの日も同じ時間に起きるようにしています。
休み明けの身体がだるい感覚が減っているように感じられています。
感想
最初のほうにも書きましたが、健康系の本は
出来そうなことから取り組んでみる
ことが大切です。
今回の本は、幅広い知識が書いてあるため何から取り組めば良いかわからない!
といった方は一度読んでみるといいかもしれません。
本日はこのあたりで失礼します。
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