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実話怪談

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またのかんかく

またのかんかく

清書はまたこんど

怪談会があった。
呪具をテーマにした会だった。
お面や瓢箪、石とクマのぬいぐるみ。
そんな話を聞いた後日の話。

自動販売機に1000円入れた。
ボタンを押したらお釣りが予想以上に出た。
ラッキーくらいの感覚でお釣りを取ろうとしたが小銭が止まらない。
地面に溢れるほどに落ちたから、しゃがみ込んで拾い集めた。

モゾり
股間に嫌な感覚があった。
うち太ももを這う何か。
パンツ越し

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生きたい

生きたい

Kさんという女性のお話です。

彼女は本業と趣味のサブカルチャーの活動のため、SNSでの発信を活発にしていました。
当時はTwitterとFacebookが主流だったようです。
大学時代からの友達とのやりとりも、SNSを通じて行っていました。

彼女は当時30代、女性の30代だと、結婚・出産を超えて、育児の話題が増える年齢です。Twitterで流れてくる情報も、結婚、出産や育児、仕事に関する内容が

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寝物語を話しながら

寝物語を話しながら

この夏に起きた、不思議な体験のお話です。

令和3年8月25日、学校は夏期休業中ではありましたが、このご時世もあり、消毒やら授業準備やらで私は出勤しておりました。
午前中には全体会議もありました。
恥ずかしいことですが、私はその会議中、一瞬、眠気で気を失ったんです。
夏季休業中の会議ということで、完全に気が緩んでいました。

ほんの5分も無い時間のことではありましたが、その時に夢を見ました。
それ

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地獄の話

地獄の話

私が見る明晰夢は、それが夢だと自覚できること、夢から目覚めること以外は全く自由にならないものです。
色褪せた世界にぽいっと放り込まれた感じで、不意に謎の和室から始まり、その襖を開けた瞬間から、この世のものではない存在たちに絡まれるのが常です。
大抵は、この世のものではない人々の身の上話を聞かされたり、大きな和風建築の屋敷の中で脱出ゲームに参加させられたりして、訳のわからないまま疲れ果てて目覚めるの

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火傷の話

火傷の話

「お前のひいひい婆ちゃんは、それはそれは不思議な力を持った人で、
 念仏を唱えるだけで、血の出ない怪我ならなんでも治してくださった。」
 昔、私が指を切ったり、擦り傷をこしらえてきたりすると、祖母はそんなことを言いながら、傷薬を塗って絆創膏を貼ってくれたのでした。

 祖母が祖父と結婚して家に入った時には、高祖母(ひいひい婆様)も存命だったそうです。寿司屋をやっていたこともあり、日々忙しく、些細な

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白衣観音さんの話

白衣観音さんの話

 私の実家には、木彫りの白衣観音像があります。
 元々、私が生まれるよりもずっと前に、私の祖父が旅先で購入してきたものです。

 祖父は旅が趣味でした。祖母が心臓に持病があり遠出ができない上、交通事故で足腰が不自由になってしまったため、祖父は一人旅に出ると、必ず祖母のためにお土産を買って帰って来たのでした。 
 たいていはこけし人形だったようです。
 祖父は、5人の子供に恵まれましたが、初子である

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もうひとり

もうひとり

 この春から、新しい職場で働いています。
 そこは、都心の中に有りまして、まだ開校して間もない学校ですので、校舎も綺麗なものです。多くの場所が電子施錠(自動)なので、防犯面も良いです。
 難点としては、都会である故に近隣との距離が近く、窓を開けると子どもたちのはしゃぎ声などが漏れてしまったりすることでしょうか。

 新しい学校というものは、まだ脈々と受け継がれる教育のベースが確立していないので、ど

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狐の伝言

狐の伝言

 気が付いたら、随分と明るい世界に居ました。
 季節外れの桜の花びらが舞う中庭に面した長い廊下を、私は衣摺れの音を聞きながら歩いていました。
 夢だと分かっているから、随分とのんびりした気持ちで歩いていたと思います。
 ただ、普段の明晰夢であれば、その見える景色はゲーム『SIREN』の背景画のようなものでしたから、あまりに明るく穏やかな雰囲気に、少々、面食らった気持ちで居りました。

 私を案内す

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礼節を重んじる方

瞼を閉じると、かなりの頻度で「誰か」が居る。
瞼の裏に張り付くように、しっかりとした形でそこに居る。
それが、心霊だのの類であると気付いたのは、本当に最近のこと。
試しにと思いかけた凸待ち後、瞼の裏でこちらを見て笑う人に気づいてからだ。

疲れた時ほど、憑かれやすい。
下手な駄洒落のような話だが、事実である。
繰り返しに見る狐の夢に疲れ果てていたら、瞼の裏の「誰か」は、人数を増やしてやってきた。

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流れる仔馬

子どもの頃、母方の持ち家が神奈川県にありました。
その家は、もともと気を病んだ曽祖母を都会から隔離するために建てたものだったそうです。
私の母は成人してしばらくの間、曽祖母を見守るためにその家に住み続けたそうなので、思い出のある家だからなのか、幼い頃にはずいぶん昔話を聞かされた覚えがあります。

当時を思い返すと、庭は広く、虫も多く、自然に囲まれた良い環境だったと思います。
御用邸から続く家のそば

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下から見た景色

下から見た景色

私の実家では、昔からペットを飼っています。
私が成人してからは、コーギーを飼っているのですが、その2代目となる現在の子は、どうやら見えているらしいのです。

猫があらぬ方向をじっと凝視する、というのはよく聞く話です。
うちのコーギーも『正にそれ』といった姿を見せていて、私が帰ってくるとあらぬ方向に向かって唸っていたり、逆にオドオドしてベッドの下で震えていたりするのです。

もともと、視力があまり良

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続・電話の向こう

続・電話の向こう

初期の頃の投稿に、「電話の向こう」という話があります。
かつて勤めた学校で、誰とも分からない相手からの電話を取る話です。

私は、この春から職場が変わりました。
新しい職場の印象は『えらく騒がしい職場』で、いつもどこからともなくいろんな音がします。
それがどんな音なのか、私には聞き比べることができないので、そのままを受け入れています。

そんな職場で、20時ごろまで職員室で残り仕事をしていました。

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不愉快なイシ

不愉快なイシ

大学時代の話です。
当時、私はお互いの親に挨拶を済ませた相手が居ました。名をNとしておきます。

当時、Nさんは30近かったこともあり、私の就職を待って結婚という話になっていました。
年が離れていた割には趣味が合う方で、多少見栄っ張りな面はありましたが、楽しく付き合える方でした。

ある時、彼がC県の友達夫婦のところへ遊びに行こうと誘ってくれました。
そのご夫妻は結婚される前から、それぞれが私たち

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声

実家で発熱して、寝るばかりの現在

左側から、女性の声がする。

飼い犬が吠えれば『うるさい!もー、○○(聞き取れず)なんだからぁ……』と不満を呟き、

横になったまま咳をすると『あー、たいへん。死んじゃう。』と縁起でもない心配の言葉を言う。

祖母ではない声が、どこから来たのか。

分からないままだが、祓いに行く体力が無いため、同居の形になっている。

この女性は名前を付けたら使役になるのかしら

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