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フェイスブックの「リブラ」は仮想通貨というよりグローバルな「楽天ポイント」

前回に続きフェイスブックが発表した仮想通貨「リブラ」について。

そもそも「仮想通貨とはなにか」で捉え方は変わってきそうですが、世の中の多くの人(仮想通貨って何か儲かるらしい。でも、ハッカーに盗まれたりして、怖いんでしょ、という感じの人)にとっては「仮想通貨」と考えるよりも、グローバル規模の、巨大な「楽天ポイント」もしくは「Tポイント」と考えたほうが分かりやすい気がします。

既存の“通貨”が裏付け

ビットコインは、ざっくり言うと、作るのが大変=計算するのが大変なところから価値が生まれています。そして今後、その価値が大きくなると多くの人が信じているから値段が上がっています(年初の1ビットコイン40万円くらいから、100万円を超えてきました)。

その意味では金(ゴールド)に似ています。ゴールドは掘る(採掘)が大変で、地球上にある量が限られているから価値がある(ビットコインも総量が決められています)。

では「リブラ」の価値はどこにあるのでしょうか? リブラはステーブルコイン、つまりドルなどの通貨にその価値が連動しています。

ビットコインは1ビットコインが年初は4000ドルくらいだったのが、今は1万ドルを超えています。価値がドルと連動していません(だからこそ、ビットコインに惹かれる人が多いわけです)。

一方、ステーブルコインであるリブラは、ドルなどの通貨との価値の比率は同じ。1ドルは1ドル。1リブラは1リブラです。値下がりして価値が下がるようなことはありません。そして、値上がりして価値があがることもありません。

使うメリットはあるか

なら、通常の通貨(ドルやユーロや円)のままで良いのでは? そうですね、そう思いますよね。もし「1リブラ・100円」となって、その価値が変わらないのであれば、使うメリットはあるでしょうか?

ネット通販もカードがあれば特に不便はありません。最近ではポイントがコンビニで使えたり、ハンバーガーが買えたりします。さらに、いろいろな「●●ペイ」も登場していますので、まだメリットはぼやっとしています。

銀行のアップル?

かつてアップルの創業者スティーブ・ジョブズは、マックのことを“The Computer for the Rest of Us”と呼んで売り出しました。専門家やマニアのためではなく、“Rest of Us”のためのコンピューター。

今回、フェイスブックはリブラのターゲットに「世界中の銀行口座を持たない14億人」をあげています。日本に住んでいると想像しづらいですが、世界にはまだまだ「お金をうまく使えない場所」が少なくありません。

そこをターゲットに、一企業であるフェイスブックがお金(マネー)そのものを提供する。

スマートフォンは世界の隅々まで普及してきました。そして、スマートフォンで使えるお金(仮想通貨)を提供する。リブラはそこに大きなビジネスの可能性を見ているのでしょう。

スマートフォンをベースにした巨大な金融ネットワークの登場です。

2020年のりブラのローンチを前に、今、競合各社は戦々恐々としながらも、さまざまな対応策を練っていることでしょう。

「楽天ポイント」や「Tポイント」、あるいは「dポイント」などが、もっともっと使いやすくなりそうです。

前々日:6月20日(木)の担当記事

■朝

アマゾンは「商品」においてはグーグルにも負けない検索サイト、アップルは世界有数の半導体メーカー。

はるか昔、仕事を始めた頃にフランチャイズビジネスをしている会社がクライアントでした。フランチャイザーとか、フランチャイジーとか覚えました。

前日:6月21日(金)の担当記事

■朝

エアラインものもBIJの定番記事。通常のベストエアラインでは面白くないので、「清潔度」にしてみたのですが。

■午後

この日は2本とも飛行機ネタになってしまった。次のエアフォースワンのデザインを検討中のトランプ大統領。引き渡しを「2021年に前倒し」したということは、自身が乗る気満々ですね。

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