増田隆幸

編集者・ライター。coindesk JAPANで翻訳記事を担当。広告制作プロダクション→インフォバーン→メディアジーン(Bussiness Insider Japan編集部)を経て、2019年9月からcoindesk JAPANに参加。

増田隆幸

編集者・ライター。coindesk JAPANで翻訳記事を担当。広告制作プロダクション→インフォバーン→メディアジーン(Bussiness Insider Japan編集部)を経て、2019年9月からcoindesk JAPANに参加。

最近の記事

還暦前にプレイボーイ、デビュー?──ビットコインETFが承認された意味合いは?

1月29日発売の「週刊プレイボーイ」(2024年2月02日号)にビットコインをテーマにした記事があり、取材に答えました。記事はこれです。 いくつかの質問にメールで答えましたが、紙面に掲載されたのは、もちろん一部。せっかくなので(もったいないのでw)、1つめの質問、アメリカでのビットコインETF承認の意味合いは? に対する回答を4年ぶりのnoteに掲載してみます。 ● 最も大きな意味合いは、ビットコインが「米規制当局(SEC)によって認められた金融商品」になったことだと思

    • 「DeepL翻訳」すごい! 人のチェック、編集はもう不要?

      ほぼ1年ぶりのnote更新。この間、2019年8月末で立ち上げから携わってきたBusiness Insider Japan編集部を辞め、9月からcoindesk JAPANに参加、10カ月強が経ちました。 ミレニアル世代をターゲットにした経済ニュースメディアから、仮想通貨/ブロックチェーンに特化したメディアへ。とはいえ、やっていることは変わりません。US版から翻訳すべき記事をピックアップ→翻訳発注→チェック&編集→公開という作業です。 DeepL翻訳を実際の記事でチェック

      • 「から」の話:1つのセンテンスに3つも使った理由

        6月は「平日、毎日書くこと」を目標にしました。必ずしも毎日ではなかったですが、そこそこ達成。だがその分、多少、無理もしました(睡眠時間を削りました)。 7月は「無理せず、余裕がある時に書こう」と方向転換、するとすでに今日は14日。人間、何らかの「枠」がないと、なかなか続けられませんね。 さて、今回は7月3日に公開した以下の記事について、特に難しかった箇所について、何を考えて翻訳編集を行ったのか書いてみます。 「から」を続けた理由まず原文です。 Researchers

        • 「高給を得られる仕事、ベスト30」を並び替えてみた

          将来稼げる職業のSTEMスコアランキングBusiness Insiderには、アメリカ労働省の職業情報データベース「O*NET Online」を活用した記事がしばしば登場します。 「O*NET Onlineは、1000種類近い仕事を調査し、その特性を記している」そうです。 27日(木)の朝に公開した は、データベースに登録された1000種類近い職業の中から、「年収」「予想成長率」がそれぞれ平均以上の職業を選び出し、さらに求められる「STEMスコア」でランキングしたもの。

          ニュース翻訳:「ソーラーセイル」は空振り…。ロケットや宇宙への関心が高いアメリカ、鉄道は興味なし?

          飛行機をDIYするアメリカアメリカには「自作飛行機」、つまり飛行機をDIYする文化があります。地下のガレージで飛行機をコツコツ作る。NCISにはギブスが地下のガレージで船を作っているシーンがよく登場します。飛行機を作る人がいてもおかしくないのですね…。 先日読んだホンダジェットの本にも自作飛行機をはじめ、アメリカの飛行機文化の“厚さ”と“深さ”が紹介されていました。 この本はホンダジェットの開発ストーリーであると同時に、「リーダーシップ」の優れたケース紹介になっています(

          ニュース翻訳:「ソーラーセイル」は空振り…。ロケットや宇宙への関心が高いアメリカ、鉄道は興味なし?

          フェイスブックの仮想通貨は「てんびん座」?

          フェイスブックの仮想通貨「Libra(リブラ)」。フェイスブックはその名前の由来を明らかにしていませんが、Libraには「てんびん座」という意味があります。 アメリカでは「てんびん座」の人たちや占星術師が、そのネーミングに怒っているそうです。昨日(25日)の夕方に公開した記事です。 "When life gets crazy on earth, we look for some answers in the stars," Kelly said. 「地上での暮らしがおか

          フェイスブックの仮想通貨は「てんびん座」?

          ニュース翻訳:タイトルの“距離感”を掴みそこねった失敗例...

          22日(土)の朝に、 という記事を公開しました。原文のタイトルは、“Google's former engineering chief explains why his best meetings happen while throwing punches at his chief of staff”。 直訳風に訳すと「グーグルの元エンジニアリングチーフが明かす、最高の会議は一番のスタッフにパンチを繰り出しながら」というところでしょうか。 ただ、これではちょっと長いので

          ニュース翻訳:タイトルの“距離感”を掴みそこねった失敗例...

          フェイスブックの「リブラ」は仮想通貨というよりグローバルな「楽天ポイント」

          前回に続きフェイスブックが発表した仮想通貨「リブラ」について。 そもそも「仮想通貨とはなにか」で捉え方は変わってきそうですが、世の中の多くの人(仮想通貨って何か儲かるらしい。でも、ハッカーに盗まれたりして、怖いんでしょ、という感じの人)にとっては「仮想通貨」と考えるよりも、グローバル規模の、巨大な「楽天ポイント」もしくは「Tポイント」と考えたほうが分かりやすい気がします。 既存の“通貨”が裏付けビットコインは、ざっくり言うと、作るのが大変=計算するのが大変なところから価値

          フェイスブックの「リブラ」は仮想通貨というよりグローバルな「楽天ポイント」

          フェイスブックの仮想通貨で妄想してみた

          フェイスブックの仮想通貨「リブラ」とは?噂されていたフェイスブックの仮想通貨「リブラ」が発表されました。Business Insider Japanも急ぎ翻訳記事を昼に出しました。詳細は記事を読んでいただくとして、 「リブラ」が登場したらどうなるのかを考えてみました。完全な妄想です。 ビザかマスターでリブラを購入日本でも使えるのかどうか詳細はまだ分かりません。ですが、そもそもフェイスブックはグローバルなプラットフォームなのですから、「日本で使えるのか?」と考えること自体が

          フェイスブックの仮想通貨で妄想してみた

          “先輩”ユニコーンが“後輩”ユニコーンに出資

          今日はフェイスブックの仮想通貨「リブラ」の記事を急ぎ翻訳したこともあり、note執筆は2日続けて夜に(しかも0時を過ぎてしまった。そして短いです)。 18日(火)の担当記事は朝に公開した1本のみ。 USでは有料会員限定の「BI Prime」の記事です。 アメリカでは大手のスタートアップ(矛盾した表現ですが)が調達した巨額の資金を活用して有望スタートアップに投資している。つまり“先輩”ユニコーンが“後輩”ユニコーンに出資しています。 VCは「人の金で何してんねん!」とな

          “先輩”ユニコーンが“後輩”ユニコーンに出資

          「一歩詰める」覚悟

          スパン! と小手を打たれた。不意を突かれたと言えば、少しはましかもしれないが、まったく反応できなかった。自分のマヌケぶりが気持ちいいくらいだった ── そんな中学生の頃の記憶を思い出した。 一歩詰める覚悟月曜の夜、NHKの「逆転人生」の後、その後に流れたドキュメンタリー「おんな武士道〜剣道八段に挑む女性たち」を見た。中学生の頃、剣道をやっていたので、そのままなんとなく。 剣道の最高峰「八段」を目指す女性剣士の話。日本ではまだ女性の八段はいない。八段の昇段試験は、1次試験で

          「一歩詰める」覚悟

          ベゾスの書斎は大きく2つ、「ドリーマー」と「ビルダー」に分かれているそうだが、「ビルダー」の書斎にはどんな本が並んでいるのだろう。

          アマゾン創業者、ジェフ・ベゾス氏はたくさんある自宅の1つに特別な書斎があり、そこは大きく2つ、「ドリーマー」と「ビルダー」に分かれているとか。 「ドリーマー(Dreamer)」、テック系の大物たちがSF作品のファンであることは良く語られています。 上記の記事の中でベゾス氏は、アレクサは「スタートレックのコンピューターにインスパイアされた」と語っています。 とすると、アマゾンは転送装置も開発しているのでしょうか。転送装置ができると、商品の配送に大変革がおきます(笑)。個人

          ベゾスの書斎は大きく2つ、「ドリーマー」と「ビルダー」に分かれているそうだが、「ビルダー」の書斎にはどんな本が並んでいるのだろう。

          若い世代は『スター・ウォーズ』シリーズにさほど熱狂しない。

          『スター・ウォーズ』好きですか? 今年12月、いよいよエピソード9が公開され、シリーズの幕が閉じます。 昨日6月14日朝に公開した は、“若い世代は『スター・ウォーズ』シリーズにさほど熱狂しない。”と衝撃的なフレーズから始まります。 詳細は記事を読んでいただくとして、つまりは『スター・ウォーズ』はもう35歳以上向けのコンテンツであり、今、若い層が熱中しているのはマーベルシリーズとのこと。確かに『アベンジャーズ』が大人気です。あ、そうなると「衝撃的」なのも、35歳以上にと

          若い世代は『スター・ウォーズ』シリーズにさほど熱狂しない。

          新しいサービスの紹介は大変

          新しいスタートアップ企業、新しいサービスを簡単に説明(翻訳)するのは難しい作業です。 例えば、すでに多くの人が使っている人気、サービスフェイスブック、インスタグラム、ツイッター、Youtubeなどが新たに登場したとして、どう表現するか? ツイッターなら「140文字までの短いテキストを投稿できるサービス」ですが、それだけでは「で?」となります。そこで「いいね」や「リツイート」の機能を含めて説明しようとなるとなかなか難しいことになります。 Business Insider

          新しいサービスの紹介は大変

          “マイニング”という言葉は、なぜ心をくすぐるのか?

          “マイニング”と言えば、ちょっと前なら“仮想通貨のマイニング”が話題でした。仮想通貨の決済などに欠かせない複雑な計算作業を受け持ち、その代価として仮想通貨を得るマイニング。 Business Insider Japan でも、以下のような翻訳記事を掲載しました。 “マイニング”と聞くと、ちょっとワクワクしませんか? 元手がかからず、ただ地面を掘るだけで大金を得るような、そんなイメージがあるからでしょうか。 仮想通貨マイニングは、高性能なハードウエアが必要だし、電気代も

          “マイニング”という言葉は、なぜ心をくすぐるのか?

          地球温暖化への温度差→バイアスこそ、ニュース

          「地球温暖化で沿岸部の都市は水没する」という記事はBusiness Insider(US版)によく登場します。南極やグリーンランドの氷床が溶けている、氷河が溶けている、などなど。 4月には、 という記事を掲載しましたし、2018年11月には という記事も掲載しました。夏にはカリフォルニアで大規模な山火事も発生しました。 USの読者にとって「地球温暖化」は大きなテーマなのだと感じます。日本でももちろん取り上げられていますが、「東京や大阪は水没する」というニュースはさほど

          地球温暖化への温度差→バイアスこそ、ニュース