肚の据わり方/経営者の話
経営者は厳しい市場原理の中で生きている。
厳しさの中で生き抜かねばならない。
そもそも肚の据わり方が違う。
僕は20代に様々な下積みをして、二十代の終わりからずっとオーナー経営者だ。
経営なんてさっぱりわからないことに気付いて、焦って、そこから死ぬほど勉強をした。自己投資をしまくったのだ。
幸いにも経営は業界内では全国から注目されるほどうまくいったので、さらに自己投資を繰り返すことができた。
ビジネス、特にマーケティングとブランディング、コピーライティングにはリードがある。
ちょうどビジネス本が日本で流行り始めたタイミングだったので、良い本がそれなりにあり読み漁ることができた。その点ではラッキーだったかもしれない。
学びが人を救う。
時代はさらに加速し、何が正しいのか、どうすればうまくいくのか、さっぱり誰にもわからない時代があっという間に来て、今、ますます学ぶことが大事になった。
勉強をしよう。
肚の座り方の違うトップリーダーになりたいと望むなら、人がやらないだけの実践と勉強が必要だ。圧倒的な量の。
活字を読む人はますます減りつつある。
だからチャンスだ。
見えない努力より、わかりやすい合理的な方法を好む人が増えた。
だからチャンスだ。
人より勉強して、人より行動して、人より努力する。
それだけのことだ。
昔読んだ本の一節を思い出す。(うろ覚えなので正確でないかも)
圧倒的な成功を収める人には共通点がある。
三つのうちのいずれかに当てはまると言う。
「戦争体験がある」「大病を患った」「障害やハンデがある」。
どうだろうか。誰も落ち込んではいけない。
そう、自分にはこんなハンデがある、というヤツの方がチャンスがあるのだ。
命に関わる大きな障壁や体験をしたもの、肚の据わり方は違うのだ。
あらためて、学ぶこと、勉強することの意義を感じている。そしてそれを行動や実践で示して見せる。
日本語では、“はら”という言葉がとても大事なところで使われている。
はらをきめる、はらをくくる、はらがたつ、はらをわる、はらをきる、はらぐろい…、
経営者は厳しい市場原理の中で生き抜いていく、簡単な覚悟でできることではない、覚悟のない人はやってはならない。
肚を据えてやり抜くのみである。
(終わる)
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