学ぶということとその行為/今、教育がすべきこと
「学ぶということがどういうことなのかを知ること」
そして、
「実際に学ぶという行為をすること」
今、教育の場で、子どもたちが学ぶべきことはこれなんだと思っています。
驚く方もおられるかもしれません。
なぜかというと、従来、こんなことはあまり意識せずとも、自然に行われてきたことだからです。
ところが、時代が変わり、世界が変わり、社会が変わり、共同体が変わり、子どもたちを取り巻く環境がガラリと変わりました。
わざわざ意識をしないと「学ぶ」という行為にたどり着けないほどに、です。
学ぶことが失われたその姿は、すでに表出しています。
上司や先輩の教えを受け入れることができない若者世代。教え方が悪いと他責したり、ハラスメントだと訴えたりする人も多い。
学ぶことを知らず、学ぶことができない世代が、今、どんどん社会に出てきているのです。
これらは、教育の現場の惨状を見れば、当然ともいえる姿なのです。
「学ばない」ということは、「成長しない」ということを意味しています。
大人になる、歳をとる、しかし、身体だけが大きくなっていく。さて、その中身は?
それが本当に人が目指すべき姿なのか、僕にはちょっとよくわかりません。
「学ぶということがどういうことなのかを知ること」
そして、
「実際に学ぶという行為をすること」
現代の教育がすべきことは、これなのだと思っています。
(おわり)
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