勉強すればするほど“頭が悪くなる”緊急事態とは?
新たな世代の子どもたち。
すでに、学びの適性や伸び方、弱点など、その特性が従来と大きく異なることが見えてきている。
なにせ、小中高大、社会人と一連の学びに携わってきているから、その特性が結果としてどのように表れるのかをみることができる。
厳しさを感じるのは、やらされる、出された課題だけに取り組む子は、力を上げられないどころか、力を落としてゆくこと。
勉強しているのに力が落ちていくなんて、多くの方には想像できないかもしれない。
しかし、今の子たちにははっきりとわかるレベルで起きてしまうこと。
やらされることや自分の意思の働かないことをやればやるほど、思考することなく、むしろ頭がどんどん悪くなる、という事態を迎えることに。
強制力だけで取り組むことで、思考は停止してしまう。
至極ご丁寧に管理されることでその傾向は強まる。
食事をするとしよう。
食べ物をお皿に盛り付け、それどころか、口に食べ物を運び、顎に手をやり噛むところまでも手を下す。そういう過保護に思えるほどの手をかけることで、子どもたちは、食べる力をどんどん落としていく。
これと同じことが、すでに起こってしまっている。
かつてそれでよかった、という方法では子どもたちは力をつけることができない。
昔のたとえば、僕ら世代は、やらされるが当たり前の世代であって、一定、その中で力を伸ばすことは(科学的にみて、効率は悪かったにせよ)できた。
今はそうではない。
むしろ、子どもたちにとっては、弊害、マイナスになるということすら起こってしまう。
“勉強すればするほど、頭は悪くなる。”
そんな恐ろしいことがすでに起こり始めている。
若い世代、若い社会人、
あなたの部下、新入社員、それらを見渡してみれば、多くの方も気づきが増えるかもしれない。
偏差値や学校名が、その通りに、力を表示しているか?を見渡せば、あなたも明らかな事態に気づくだろう。
テストの点はすでに、頭の良さとほぼ関わりのない事柄となってしまっているのだ。
近年、学校や塾に足を引っ張らないで、と僕は強く思うようになった。
特に、子どもたちの特性が強まってきて、ここから先は多くの場所で相乗効果が生まれるだけの地域全体での取り組みが不可欠なのだ。と、先日の動画シリーズでも述べている。そのくらい、ここから厳しさは増すのだ。
子どもたちは、成長しないわけにはいかないし、学ばないわけにはいかない。
社会を支えていくのはいつも未来の子どもたちだ。
教育には役割があるし、何より子どもたち自身がhappyにならない。
何を、どう、伸ばす必要があるのか。
どういう取り組みが子どもたちをより賢くし得るのか。
子どもたちの特性を知り、より適切に取り組まれなければなるまい。
僕の関わるこの場所は日本でも唯一の場になりつつあることもほぼわかってきた。
(関係者各位、どうぞよろしくお願いします)
賢くなろう。は、いつも僕のテーマだ。
(おわり)
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