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自分を徹底的に観察する

ヒーラーの寺尾夫美子さんは、ほんとうの自分を知らないでいる人は本当の人生を歩んでいないと言います。自分の体験から自分なりの価値観を築き上げ、何が自分に良いことか知ろうとする意志を持とうと書いています。「今、何を感じているのか」を大切にすると、感性がすべて機能し始め、気の通りの良い体となり、直観力が鋭くなり、感情が豊かになる。それは後悔のない人生へとあなたを導くとしています。(寺尾夫美子、「ヒーリングレッスン」より)

また、認知科学者の苫米地英人さんも、自分を徹底的に見つめることの意義について書いています。苫米地さんによると、「止観」の「止」とは煩悩を制御することを意味します。そして、見返りを求めず、目の前のことに純粋に喜びを求めることが、煩悩を制御することであるとしています。さらに、「観」とは自分や世界を徹底的に見つめることを意味すると言います。

(引用はじめ)
止観をすれば今の世界を一つ上の抽象度から俯瞰をすることができ、「この価値観は正しいのかどうか」と検証を加えることができます。その結果、新しい発見など、真にクリエイティブな営みが可能になるでしょう。
(苫米地英人、脳は休ませると10倍速になる!)

哲学者のデカルトは、自分という存在を追求し、自分こそが確かな存在であり、その確かな自分を持って初めて世界を正しく認識できると考え、近代自然科学の基礎を作りました。(「まんがで読破 方法序説」より)

同時代のルターは、教会の教えに真理があるのではなく聖書に真理があると説きました。これはまだ、聖書という自分の外側にある存在に基準を求める態度です。これに対してデカルトは、さらに一歩、大きく進んで、自分という存在に基準を求めています。

スピリチュアルの世界でも、認知科学の世界でも、自然科学の世界でも、自分を徹底的に観察することが創造性の基礎を与えています。

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