問題の原因を自己の中に発見する
認知科学者の苫米地英人さんは、自我を徹底的に見ることによって、その補集合である全宇宙を見ることができると言っています(ドクター苫米地、ブログより)。ここで、苫米地英人さんが自我という言葉を使うとき、自分の無意識からの影響も含めて自我と言っている可能性があります。
一方、精神医学研究科のイハレアカラ・ヒューレン博士は、問題の原因は全て自分の潜在意識の中にあり、その原因に関する情報を消去すると、問題は解決すると言っています。(イハレアカラ・ヒューレン、豊かに成功するホ・オポノポノ)
無意識と潜在意識とは全く同じ概念ではありませんが、ここでは同じものと近似して捉えることにし、お二人の主張から次のようなモデルを立ててみます。
宇宙は、自己(自我と無意識)とその補集合である自己以外の全宇宙とから成っている。自己を徹底的に見ることにより、全宇宙を見ることができる。
自己を一つの金平糖に喩えてみると、金平糖の一つの棘が尖っている位置では全宇宙は窪んでいる。金平糖のその棘が溶けて丸くなると、その位置の宇宙の窪みは無くなる。
なんだか稚拙なモデルですが、最初のモデルとしてこのようなものが思い浮かびました。苫米地さんもヒューレンさんも、宇宙を情報の集合として捉えているので、金平糖のような有限の大きさを持つ物質を取り上げてモデルにすることよりも、情報論的なモデルが好ましいでしょうね。
このようなモデルで何かを説明できたようには思えませんけれども、金平糖の棘を温め、溶かして、丸くすると、問題が解決するものか、実験してみようと思います。まず、自分を観察して、棘の在り処を捉えることに取り組むことになるのでしょうか。