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ICU17日目/心臓移植の決断迫られる

こんんちは、ましろです。

今回はICU17日目、そしてバルーンパンピング(心臓補助の機械)生活4日目のことです。

全然良くならない私の心臓


この日の朝、
主治医が私自身の心臓のみで動いている圧の数値を見た途端、

「嘘だろ・・・」
と言って小走りで部屋を出て行ってしまいました。

恐らく自分の心臓の力だけでは殆ど動いていなかったんだと思います。
それでもお昼過ぎに面会に来てくれた母とはいつも通りおしゃべりをしてたたし、
特に変わった自覚症状はありませんでした。

そこに再度主治医の先生が来て母だけを連れどこかへ行ってしまいました。

今まで感じたことのない程の嫌な予感がします。

更になかなか戻って来ない母に焦りを感じました。
「ペースメーカー埋め込むのかな・・・
いや大丈夫 きっと大丈夫・・・」

そう思いながら私は姉から貰ったiPadで動画を観て気を紛らわしていました。



しばらくして戻って来た母は目を赤くしていました。

心臓移植の話をされた

どう見ても嫌な予感しかしない母の様子。

「何?」

と聞くと、

「…心臓移植の話をされたの」
と声を震わせながら母は答えたのです。


息が詰まりました。

「ごめんね、もっと早く気付いてあげられれば…ごめんね…」

そう母が泣いて何度も謝ります。

混乱する頭の中
お母さんのせいじゃないのに・・・

と、どこか冷静に思いました。


どうやら心臓は機械で補助をしても動きが良くなる事はなかったようで、

“あと2、3日投薬を続けても効果が出なければ 移植をするかどうか決断してください”

そう先生から言われたそうです。

声を上げて泣きました。


今まで痛い事だって辛い事だって耐えて耐えて、

寝たきりで動けなくたって良くなる為だからと思って沢山我慢してきたのにどうして。

移植するかどうかの葛藤


あと2、3日で決断?

『もし心臓移植を望まなければどうなるの?』

そう母に聞くと

これからも今と同じように点滴を続けるようになると言われました。


点滴が効いてないからこんな事になってるのに
そんなの2、3日で生きるか死ぬかを選べと言われているようなもんじゃないか。

ほんとうに死ぬかも知れないんだ。

その日の夜はICUの閉鎖された真っ暗な部屋に1人ぼっちで寝るのがただただ辛く、
面会に来てくれた父と母が帰った後もずっと泣いていました。


いっそのこと明日の朝目を覚まさずに

このまま死んでしまった方が楽なんじゃないかと思いました。



そんな事を考えながら、必死に目を瞑って睡眠薬が効いてくれるのをひたすら待ち眠りにつきました。

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