奏心声音⑤
心地よい音が隣から聞こえる
少女のいつもの寝息
僕はその寝息を聴きながら
たまっていた編集画像をまとめていく
子守唄のように
気持ちよく 心地よく
素敵なリズムを刻む
時々ふと目を覚まして
僕の方を見ながら
こう言うんだ
「雷の音? 雨の音?」
今夜はとても腫れていて静かな夜
でも僕は少女に言う
「酷く嵐の夜だね……」
音のない世界っいったいどんな世界なんだろう
僕には想像もつかないくらいに
音は自然にある
ぼくの世界の夜は 静かな月の綺麗な夜
少女の世界の夜は 今夜は大荒れの様子
安心していいんだよ
僕は今夜も君の隣にいる