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ゆっくりしゃべる重要性にきづいた出来事
私は、20代前半の血気盛んな頃は、めちゃくちゃ早口な、マシンガントークをしていました。
大学を中退したことによる、コンプレックスのようなものも、無意識にあったんだと思います。
ある研修での出来事
最初の仕事である、会計事務所の職員時代に、複数の事務所の職員が集まって終日実施される研修があり、そこに参加させてもらった時の事です。
私の事務所の所長は、その研修の講師として、参加していました。
その研修では、参加者を6つくらいのグループに分けて、各グループで議論して、その結果を各グループから1名が代表して議論した内容と提言を発表するという進め方でした。
我々のグループは、チーム内の雰囲気もよく、レベルも高く、活発な議論が行われ、チーム全員、自信満々で発表の時を迎えました。
発表するのは、みんなの合意で私になりました。
我々グループの番になり、私が発表するのですが、ここで、超絶マシンガントーク炸裂!
我々のグループの発表内容は、他のグループに比べても、控えめに言ってもダントツ!
メンバー全員、湧き上がるような喜びを発散させ、研修の講評でも、ほめてもらえたほどでした。
上司の忠告を聞かないばかりか…
一通りの研修のプログラムが終了した後、上司である所長が、私を呼び止めました。
上司「今日はご苦労さん。でも、参加者の中で、寝てた人がいたことに気づいていたか?」
私「はい、○○事務所の○○さんや、△△事務所の△△さん、他数名が寝てましたねえ。」
上司「君はそれを見ながら発表をして、何も思わなかったのか?」
私「事務所の経費で研修に参加して、この程度の議論に付いて来れなくて寝ちゃうなんて、反省すべきですよね。現に我々のグループは全員が議論に参加して、全員合意でレベルの高い発表にまで高められたので、出来ないはずはないのと違いますか?」
上司「君は、話したいことがあって、話をしているなら、聞き手がより理解しやすいように話す工夫をして、役立ててもらおうとは思わないのか?」
私「聞く気が無い人に、工夫しても無理でしょうね、現に他グループの方の中にも、褒めてくれたり、賛同してくれた人も少なからずいましたので」
当時の私には、自分の負けん気を発揮するのが精いっぱいで、聞き手に対する配慮なんて、全くありませんでした。
その後、外資系製薬メーカーに転職後のこと
会計事務所時代の、マシンガントークの適否については、どこか頭の片隅に問題意識はありながらも、自分の優秀さをアピールしたいと思っていたのか、早口は変わりませんでした。
そんなある日、取締役で営業本部長から、若手を誘って食事をごちそうになった時の会話に、経理の私に、「君は税務に詳しいらしいなあ。今度導入される消費税導入(1989年のこと)にあたり、全国の営業マンに、君が回ってレクチャーをしてやってくれ」との依頼というか、業務命令が来ました。
さすがに、マシンガントークをして、税務なんて関係ないと思っている営業マンのほとんどを寝かせてしまったら、何を言われるかわからないし、経理マンとしては、日本で初めての付加価値税の理解を深めてもらう絶好のチャンスであると感じました。
そのとき、十分に中身を理解している話し手と、初物を聞かされる聞き手の思考スピードは、話し手の方が絶対に早い。
だとすると、聞き手の思考スピードに合わせないといけないということに、やっと気づけたんです。
ゆっくりしゃべる練習
その説明の準備は、消費税の説明もさることながら、ゆっくりしゃべる練習でした。
これまでの、話し手としての思考スピードよりも、格段に遅いわけで、私自身が今どこを話しているのか、迷子になることも頻発しました。
でも、この練習は、その後の私のスキルアップに、とても大きな影響を与えてくれました。
ゆっくりしゃべる練習から得られた効果
私が経験した、ゆっくりしゃべる練習からの効果を書き出してみますね。
その物事そのものの理解が深まる
聞き手に伝わりやすい
話し手と聞き手の間に見えないけど存在する「壁」に気付けた
話が上手な人からも、話し方がずるい(上手い)と言われるようになった
ちょっと長くなりましたので、この効果については、別の投稿で改めてご紹介させていただければと思いますので、しばしお待ちください。
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