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誰も置いていかない指導

ここ半年近くずっと考えていたことがある。
それは、

公立中学校の体育の授業で、授業に参加している人全員が楽しく、目標のレベルまでスキルアップすることは可能なのか?

である。

自分の答えは、NOである。

それは、熱量、技能レベルに差があり過ぎるからである。

例えば
運動が嫌いで運動が苦手なAさん
運動が別に嫌いではないけど、運動が苦手なBさん
運動は好きだが、運動が苦手なCさん
運動が好きで運動が得意なDさん
の4人が同じ授業内容で、同じレベルまでスキルアップさせるのは無理だと思う。

AさんやBさんに近づけた授業を行うと、Dさんは楽しくない授業になると思う。
逆に、Dさんに近づけた授業を行うと、AさんやBさんは楽しくない授業になると思う。

だからと言って、諦めるのは違う。

半年間考えて、できる限り全員が楽しく、目標のレベルまで限りなく近くまでスキルアップさせる方法は、

技能レベルがさまざまな人を組み合わせたチームで練習をしていく

という方法である。

なぜこれが良いと思ったのか?

・技能レベルが高い人は低い人に対して、教えていく事で自分の動きを言語化する事ができる。
・技能レベルが低い人はさまざまな人からアドバイスをしてもらうことで、上達するためのコツを知れる可能性が高まる。

以上の2つが主な理由になる。

この方法で授業を進めていくために大切なことがある。

・チーム分けを考える。
・退屈にならないように課題をたくさん用意する。
・チームでの役割を理解させる。

以上の3つが大切になる。
どれか1つができていないと、上手くチームで練習ができずにスキルアップさせていく事が難しくなる。

このやり方が思いついたのは、3年生女子の授業である。

大学を卒業して1年目の経験がほぼない自分は、生徒ができない理由やどこができていないか、1つ1つの技のコツを見つけることができずに、思うような指導ができなかった。
そんな時に技能レベルが高い人が、苦手な子に対して楽しそうに教えてあげているのを見かけ、この授業のやり方が思いついた。

2年生男子の授業で試行錯誤を続けていき、完全に自分の授業スタイルが完成してきた。

このやり方が正解なのか不正解なのかはわからない。
しかし、このやり方が間違っているとは思わない。

間違っているとは思わないけど、いろんなやり方を試して良いものを取り入れて全員が楽しい授業を作りたい。




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