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映画とかアメリカのこととか。

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ハリウッドや世界の最新の映画や海外ドラマのこと、映画祭情報、フィルムスクールのことなどを、現地での経験も絡めて、書いていきます。
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#Hollywood

BOOKSMART



『Booksmart』観ました。監督はOlivia Wilde、主演はKaitlyn DeverとBeanie Feldstein。Annapurna Picturesがスタジオとして機能しています(=製作と少なくともアメリカの劇場配給を一緒に行なっています)。

「booksmart」とは「学識があるが要領が悪い人」といった意味の言葉で、この映画の主人公モリーとエイミーはまさに「booksm

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『13の理由』シーズン2

2017年、僕の中で1番のヒットだった『13の理由』のシーズン2が今週5月18日(アメリカ時間)に遂にリリースされます。すると日本だと19日のいつかのタイミングですかね。

先日シーズン2の予告編がリリースされました。僕もわくわくしながら観ましたが、かなりいかついですね。怖い。第1シーズンでもHanna Bakerと並ぶ主人公の一人だったClay Jensenが学校で自分のロッカーをあけると、ひら

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『レディ・プレイヤー1』(ネタバレありです)



皆さん、この週末はどうお過ごしでしたか?僕は、スウェーデンの友達と一緒に「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」というのを観ました。朝の4時から。で、けっこう疲れているわけですが、それでも楽しめました。

この「ユーロビジョン」というのは、「ユーロ」という名前から想像がつく通り、そして「ソング・コンテスト」という名前の通り、ヨーロッパ各国の代表1人(グループ)が、ライブパフォーマンスを行なって、

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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。



やや遅れてですが、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』観てきました。こちらは、去年僕がアメリカの某スタジオで働いていたときから(映画のオープニングにもでかでかと出ているので、伏せる意味はないんですが…)話題に出ていた作品で、日本での公開を心待ちにしていました。スティーブン・キングの小説を基に、1990年に2話のミニシリーズとして作られたもののリメークなんですね。

ざっくりとした内容

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13の理由 #2



『13の理由』の続きです。#1では、あらすじや基本的な背景について書きましたが、#2ではもっと掘り下げた内容について。ネタバレも含みますので、これから見るという方は、ぜひ見終わってから読んでください。

まず、このドラマがアメリカで意味のある作品になったのは、単純にドラマの内容だけでなく、深みのあるキャラクターにも理由があったはずです。ドラマにはたくさんのキャラクターが出てきますが、それぞれが

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ブラムハウスプロダクションとドリームワークスが、『Spooky Jack』製作へ

『ゲットアウト』『スプリット』など、スマートな低予算ホラーやスリラーで成功を収めてきたジェイソン・ブラム率いるブラムハウスプロダクションズが、ドリームワークスアニメーションと組み、同社初となる長編アニメーションの製作に動いているとのこと。この作品は、『ナイトミュージアム』脚本のロバート・ベン・ガラントのオリジナルアイディアに基づくもので、『スプーキー・ジャック』(仮)というタイトルが与えられていま

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アニー賞エントリー受付始まる

ASIFA-Hollywood(国際アニメーション協会のアメリカ支部)が2018年2月3日開催予定の第45回アニー賞のエントリー受付を開始します。筆者の母校のUCLA、Royce Hallで行なわれます。

アニー賞は「アニメ界のアカデミー賞」と言われていて(ちなみにどこの誰が言っているのかはわかりません。英語版のWikipediaにはそういった記述はないようです)、アニメーションへの貢献とその功

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Sony Pictures TV NetworksがFunimationの大部分の株式を取得

ソニー系列のSony Pictures TV Networksが、米国の配給会社Funimationの95%の株式を、約1億4300万ドルで取得することで合意に至ったと発表されました。

Funimationはテキサス州に拠点を置く劇場公開からデジタル配信までを手がける配給会社で、特にこれまで日本のコンテンツをアメリカのオーディエンスに届ける上で大きな役割を果たしており、そのカタログには、『ドラゴ

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(ハリウッド)7月28日〜30日の週末の興行成績

ハリウッドの7月28日〜30日の3日間の興行収入の概算速報が発表されました。ハリウッドでは、夏といえば各スタジオが大作を公開する季節なので、毎週興行収入ランキングがめまぐるしく入れ替わります。

この夏もっとも期待されていた『ダンケルク』(7月21日公開)に加え、28日にはソニーから『絵文字の国のジーン』が公開となりました。3日間の興行収入概算ランキングは以下の通り。

1位 ダンケルク(Dunk

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