Masaya Hotta

堀田カーペット株式会社代表取締役。北海道大学経済学部卒業後、トヨタ自動車株式会社調達部で8年勤務し、家業である堀田カーペットに2008年に入社。現在に至る。

Masaya Hotta

堀田カーペット株式会社代表取締役。北海道大学経済学部卒業後、トヨタ自動車株式会社調達部で8年勤務し、家業である堀田カーペットに2008年に入社。現在に至る。

マガジン

  • 「COURT」のこれまでとこれからと

    2016年にウールラグブランドとしてデビューした「COURT」について、どのようにして生まれ、これからどうなっていくのか、綴っていきます。ブランドが生まれ、この先もしかしたら消滅してしまうのか、またぜんぜん違ったブランドとして成長していくのか?1つのブランドにスポットをあてて、ブランドを維持発展させていくための、ヒントを見つけていきたいと思います。

  • カーペットビジネスについて

    「カーペット業界」、「インテリア業界」とはそもそもどんな業界で、どんなビジネスモデルで成り立っているのか?を綴っていこうと思います。

  • 堀田カーペット株式会社のこと

    堀田カーペットのことを、たくさんご紹介していきたいと思います。いわゆる、「会社案内」ではない、会社案内を目指してnoteを更新していきます。

  • 日々の出来事

    良く「社長ってどんな仕事してるんですか?」など、僕自身のことを聞かれることがあるので、こちらでは僕の日々の出来事を、出会い、旅を中心に書いていきたいと思います。

  • 普通のことを少しだけうまくやるコツ

    「新事業」でも「テクノロジー」でもない、普通のことを少しだけうまくやれれば、企業を未来に繋げていける。そんなロールモデルになる!それが今僕が堀田カーペットで実践していることです。そのノウハウを、自分自身の頭の整理のためにまとめたnoteです。

最近の記事

COURTのいま「2021年」

デビューシリーズの「フィッシャーマンズ 」から第二弾の「ローカルウールン」、第三弾「カレッジ」までトントン拍子で進んできたCOURTのブランディング。しかし、次の第四弾の開発で、なかなか大きな困難に遭遇しました。今回は第四弾「カラード」が生まれるまでのトライ&エラーと、同時期に考えた流通戦略のお話です。 難産だった第四弾「カラード」までの道のり デビューと同時に第三弾までの展開も見据えて動き出したCOURTは、おかげさまで第一弾フィッシャーマンズの売れ行きもよく、初年度の

    • COURTのはじまり③

      COURTのはじまり③ COURTの第一弾シリーズ「フィッシャーマンズ 」がデビューするのは2016年2月。今回は、ブランドのトーン&マナーとものづくりの方向性がやっと見えてから、デビューの日を迎えるまでのおよそ1年間のことをお話したいと思います。 目指したのはフィッシャーマンズセーターの「奥行き」池田さんと「目指すべきはニットだ!」とものづくりの方向性を確認してから、すぐに試作に入りました。イメージしたのはフィッシャーマンズセーターのようなざっくりとした風合い。ところが

      • COURTのはじまり②

        COURTは2016年にデビューします。現在のCOURTアートディレクターであるドロワーの池田さんが最初のプレゼンをしてくれたのが2014年初夏。ローンチまで2年ほどかかったことになります。その間僕が何を考え、どんな紆余曲折を経て今のCOURTに至ったか、ここからはローンチまでの2年間のことをお話ししたいと思います。 本当の強みは何か? 当時の僕は、かなり焦っていました。2012年に啓蒙ブランドのcarpetroomを立ち上げたもののなかなか手応えを掴めず、とにかくプロダ

        • 堀田カーペットの現状とこれからと。その3「お客様」

          市場、流通、の話を書いてきましたが、次は「お客様」の話です。「お客様」の話は、「流通」の話でもあり、「ターゲット」の話でもあり、「開発の優先順位」の話でもあります。「長い流通」や、「決める人とお金を払う人が違ってくる」と、お客様が誰なのか?ということが、ぼんやりとしてきてしまいます。 今回は、堀田カーペットの「お客様」について、整理しながら、ゼネコン業界におけるカーペットの位置づけについても、整理し、堀田カーペットがどう売っていこうとしているのか、をまとめてみたいと思います

        マガジン

        • 「COURT」のこれまでとこれからと
          7本
        • カーペットビジネスについて
          4本
        • 堀田カーペット株式会社のこと
          11本
        • 日々の出来事
          8本
        • 普通のことを少しだけうまくやるコツ
          5本
          ¥500
        • DIYカーペットブランド「WOOLTILE」
          7本

        記事

          堀田カーペットの現状とこれからと。その2「流通」

          カーペットは、人工芝やカーマットなど、様々使われ方がすることを前回の記事で書きましたが、ここでは堀田カーペットが主戦場にしている、いわゆる「カーペット」の流通についてご紹介したいと思います。 2つの流通の大分類カーペットは、大きく2つの流通にわかれます。「ラグ」と「敷込みカーペット」です。 「ラグ」は、家具などと同じで、建物が完成し、あとから自分で設置する「インテリア商材」です。(写真は弊社ウールラグブランド「COURT」) ですが、ホテルなどのような「敷込みカーペット

          堀田カーペットの現状とこれからと。その2「流通」

          堀田カーペットの現状とこれからと。その1「市場動向」

          現在、堀田カーペットの現状は、先行き不透明で非常に厳しい環境にある。という話は、別に堀田カーペットに関わらず、多くの会社が直面しているのだろうと思います。一方で、どんなタイミングでも、必ず成長をしている会社もあります。 ここで、一度堀田カーペット(ウールのウィルトンカーペットメーカー)の現状をしっかり受け止めて、次に何をしかけていくべきなのか?今後の堀田カーペットをどのように描いていくのか?を自分の頭の整理と、覚悟として書いてみることにします。 「カーペット」の用途「国産

          堀田カーペットの現状とこれからと。その1「市場動向」

          「細尾真孝さん×山口周さん」 トークイベントメモ

          これからnoteの「日々の出来事」マガジンで、自分が聞いたり見たり感じたりしたことを、きちんとメモとして残していこうと思います。すべての出会いの積み上げによって今の自分のスタンスがあります。それを残すことの意味、今はわからないけど、経営判断に影響を与えていることは間違いないので、もしかしたらPDCAのサイクルをまわす中でも意味があることなのかもしれないとは思っています。 今回は、THE KYOTOのNewspicks内での、京都西陣織老舗株式会社細尾の細尾真孝さんとパブリッ

          「細尾真孝さん×山口周さん」 トークイベントメモ

          堀田カーペットの会社案内

          ご来社いただけるお客様も増え、何度か「会社案内」をつくろうとしたことがあります。でも、いわゆるどんな設備を持っていて、何人社員がいて、どこに工場があって、なんていう情報をお客様にお渡ししても、どうせゴミになるし、伝えたいことはA4のパンフレット1枚では到底伝えきれないな、と思い、noteをはじめた経緯があります。 お客様に興味を持ってもらえたら、僕たちの会社のことを隅から隅まで読んでほしい!だから会社案内は、僕のこのnote全部で表現していきたいと思います。 なのですが、

          堀田カーペットの会社案内

          COURTのはじまり①

          COURTができるまで① COURTができるまで② COURTができるまで③ ここからは、ようやくCOURTがどんな風に始まっていったのか、についてご紹介していきたいと思います。2011年に「ブランディングだ!」と思い様々なことをやってきましたが、なかなかうまく行かず悶々とする中で、2014年初夏、現在のCOURTアートディレクターであるドロワーの池田さんとの出会いがありました。 池田さんとの出会い失敗しても失敗しても、やっぱり「ラグブランドがやりたい!」。「プロダク

          COURTのはじまり①

          COURTが生まれるまで③

          COURTができるまで① COURTができるまで② 2013年、carpetroomの更新が滞り、このままでは何も前に進めない、という悶々とした毎日の中で、やはり「ラグ」をつくりたい!という思いが強くなっていきました。もともと中川淳さんにコンサルに入ってもらう際、僕の方から「ラグブランドがつくりたい!」ということをお願いにいきました。ですが、「ラグ」と「敷込み」は根本的に流通も違うし、成し遂げたいことが異なります。 「ラグ」は、家具店などで売られるいわゆる「プロダクト」

          COURTが生まれるまで③

          羊の世界

          これから書く文章は、ネット記事や文献などから僕が理解できているところで、間違っているかもしれないので、はじめに言い訳しときます。 表紙の写真は2018年に写真家の小野慶輔さんとスコットランドアイラ島にいったときの写真。もちろん小野さんが撮ってくれた写真です。 小野慶輔 手前にも奥にも羊がのんびりと草を食べていてめっちゃ好きな写真です。 2017年、忘年会をしていたときに、ウェブに使っている写真はほとんど小野さんに撮ってもらっていたのですが、肝心の羊の写真がないよね?!

          羊の世界

          「ゴール」と「流通」を考えること

          2016年にCOURTを立ち上げてから、ブランドごとに別のデザイナーと仕事をしています。デザイナーと仕事をする上で、クライアント(経営者)の役割として大切だなと思うことが2つあります。それは「ゴールの設定」と「流通戦略」です。 ゴールの設定 「ゴールの設定」とは、どうなったらプロジェクトとして成功と言えるのか?ということを定義することです。 定量はえいやー!売上、利益・・・企業規模によっても、商品によっても違うのかもしれませんが、1つの目安として1ブランド5000万円の売

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          「ゴール」と「流通」を考えること

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          堀田カーペット4つのMISSION

          カーペットを日本の文化にする!というビジョンに向かっていくために、4つのミッションを掲げます。 インテリア業界で「一番働きたい会社」をつくること(礎) 堀田カーペットが業界で一番働きたい会社になることで、カーペット文化の礎となっていきたいと思っています。そのために、社員一同で、良い企業文化をつくり、長期的に利益をうみだせる会社になります。 カーペットの「ものづくり」を維持発展させること(習得) 堀田カーペットはメーカーです。メーカーの本質は、「新しいものをつくり続ける

          堀田カーペット4つのMISSION

          ビジョン : カーペットを日本の文化にする!

          僕は、2008年に入社して以来、ずっと考えていたことがあります。それは、堀田カーペットは何のためにカーペットをつくっているのか?社会にどのように役にたっているのか?堀田カーペットはどこに向かっていくのか?ということです。いわゆる「ビジョン」です。 何度も何度もつくってみましたが、なかなかしっくりくるビジョンができず、自信をもって共有できないでいました。ようやく、それができました! ビジョン : 「カーペットを日本の文化にする!」文化とは 社会を構成する人々によって、習得・共

          ビジョン : カーペットを日本の文化にする!

          少しだけ「隣の業界を見る」こと

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          COURTが生まれるまで②

          前回の記事で、ブランディングに取り組むようになった経緯をご紹介しました。「アレルギーのないじゅうたん生活」をコンセプトに立ち上げたcarpetroomというカーペット生活の啓蒙活動ブランド。 carpetroomがどんなもので、立ち上がってから1年間についてご紹介したいと思います。 carpetroomを維持することに必死になった1年carpetroomを立ち上げたのが、2012年2月、そこからウェブサイトのコンテンツを継続してくことを一生懸命やっていました。 毎日「本

          COURTが生まれるまで②