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COURTが生まれるまで②
前回の記事で、ブランディングに取り組むようになった経緯をご紹介しました。「アレルギーのないじゅうたん生活」をコンセプトに立ち上げたcarpetroomというカーペット生活の啓蒙活動ブランド。
carpetroomがどんなもので、立ち上がってから1年間についてご紹介したいと思います。
carpetroomを維持することに必死になった1年
carpetroomを立ち上げたのが、2012年2月、そこからウェブサイトのコンテンツを継続してくことを一生懸命やっていました。
毎日「本日の床」をTwitterで更新し、2ヶ月に1回「VS企画」というカーペットvsマフラー!みたいなおもしろコンテンツを更新し、「突撃!カーペット隊!」という突然家におしかけてカーペットを敷きに行く、というコンテンツもを2ヶ月に1回、建築家との対談企画も2ヶ月に1回、とにかくウェブコンテンツを維持していくことを2012年はやり続けていました。
掃除機メーカーのDysonさんのアレルギー学会などのイベントに一緒に出展させていただいたりもしていました。
啓蒙活動ブランドなので、なかなか成果がみえにくく、商品をつくるしかない!と思い、carpetroomブランドとしてキーヴィジュアルにもなっているアーガイル柄の玄関マットをつくり大日本市に出展したりもしました。
ですが、このコンテンツの数々は、チームメンバーでアートディレクターをお願いしていたカニカピラの姉川さん、ウェブコンテンツの製作をお願いしていたバーグハンバーグバーグの皆さんに依存していました。当たり前ですが、更新にも費用がかかっていきます。ですが、僕は成果がみえにくい啓蒙活動ということに、費用をかけ続ける勇気がなかったこと、何が成功でどうなることを目標にするのか?ということが決めきれていなかったことで、予算をかけきれない。でも更新はしていかなければならない、という状況の中で立ち上げる前も悶々としていましたが、立ち上がってから1年ほどたったタイミングで更新がなかなか難しい状況に陥り、また悶々とする日々を送ることになります。
carpetroomどうする?!
2013年、ウェブの更新もなかなかできず、大日本市も「啓蒙活動」だけで3日間まるまる時間を使ってしまうので、参加もできなくなっていきましたが、このとき僕がやっていたことは、大日本市のメンバーのみんなのことを徹底的に勉強することでした。
大日本市 中川政七商店が主催するバイヤー、プレス向けの工芸商品の展示販売会
マルヒロ 波佐見焼ブランドHASAMIを展開する陶器問屋
漆琳堂 福井県鯖江市にある漆器メーカー
上出長右衛門窯 石川県にある九谷焼窯元
バッグワークス 兵庫県豊岡市のバッグメーカー
堀内果実園 奈良県吉野の柿農家
包丁タダフサ 新潟県三条市の刃物メーカー
THE 世の中の定番をつくるブランド
それぞれのブランドの新商品のこと、商品政策、ブランドのたてつけ、何度も何度も同じブランドのことを教えてもらって、みんながどのように発展していこうとしているのか、をずっと見続けていました。
この経験は、COURTを立ち上げるとき、今の僕の経営感覚にとても大きく影響を受けています。同じ会社を定点観測し続けることは、立ち上げの苦労、そのときの勢い、その後の苦労、現在の姿、これからの戦略、経営そのものを疑似体験できています。
2013年、carpetroomを立ち上げて1年で、早速壁にぶちあたり、結局carpetroomとして効果的な知恵が出ず、2016年にウェブサイトを閉鎖するまでこのまま放置するということになってしまいました。
次の記事では、それでも「ブランディング」が諦めきれず、その後も様々な方にお会いしながら試行錯誤をくりかえしていました。そのへんをご紹介できればと思います。