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股関節61 人工股関節置換術と神経障害

おはようございます。
慢性的に軽い腰痛を抱えている塗山正宏です。


今回のテーマは、

人工股関節置換術と神経障害です。



人工股関節置換術の合併症のひとつに神経障害があります。

神経障害といっても色々な神経障害があります。

手術方法によって損傷を受けやすい神経が変わります。


後方アプローチの場合は、坐骨神経を損傷する可能性が高くなります。

前方アプローチの場合は、大腿神経を損傷する可能性が高くなります。

通常神経障害の発生率は1%~3%というデータがありますが、私の印象では実際1%程度でしょう。

もし発生率が3%台だと手術の手技に問題があるかもしれません。

神経麻痺を起こすと、神経が走行する部位にしびれが出ます。

さらに神経が支配している筋肉がうまく機能しないため、筋力が発揮できません。

神経麻痺の症状は基本的には時間と共に回復していきますが、回復に一定の時間が必要になります。

・1か月で回復する場合

・3か月で回復する場合

・6か月で回復する場合

・1年で回復する場合

・2〜3年で回復する場合

反対に2~3年経過しても回復しない場合もあります。

実際の神経のダメージの度合いによって、回復期間が変わってきます。

神経の種類によっても回復の具合が変わります。

もし神経麻痺が起きてしまった場合には、まずは回復を待つしかありません。

月単位で気長に待ちましょう!


本日のまとめ

神経麻痺は回復に時間がかかる。

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子供時代にファミコンの魔界村が難しすぎることに悩んでいた整形外科医の塗山正宏でした。

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塗山正宏@人工関節専門医師
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