コーヒーのプレミックスとアフターミックスってなに?
プレミックスとアフターミックスってご存知ですか?知っておくとよりコーヒーが楽しめるかも知れません。プレとアフターなんで前と後ですね。何の前後かというとミックス、つまりはコーヒー豆のブレンドが前か後かってことなんです。
”なんの”「前か後か」なの?
それは焙煎です。
なので、
プレミックスが焙煎前に複数種類の豆を混ぜること。
アフターミックスが焙煎後に複数種類の豆を混ぜること。
になります。
ブレンドのお話をする際に、豆は種類によって大きさが違うという話をしたと思うんですが、(※硬さも違います)ブレンドする前にそれぞれで適性の焙煎をしておく、アフターミックスの方がそれぞれの豆の本来の味が楽しめるので、良いですね。とお伝えしたと思います。
なぜかというと、「どれくらいの焼き加減が焙煎のベストか」は、豆の種類によって様々だからです。なので、それぞれで焙煎してから混ぜるアフターミックスがそれぞれのベストな焙煎で豆を混ぜることができるというわけです。プレミックスでもベストな焙煎ができないというわけではないそうなのですが、相当な技術を要すると言われているそうです。
ただ、これはあくまで豆本来の味を楽しむ=個性の利かせた味を楽しむにはアフターミックスが良いですねという話なんです。
プレミックスが美味しくないわけでは決してございません。ここは丁寧にお伝えさせていただきますと、プレミックスで焙煎したコーヒーとアフターミックスで焙煎するコーヒーはそもそも味が異なってくるのです。
味のゴールが違う!
それは複数種の豆を焙煎前に混ぜてしまうので、1つの生き物として見て焙煎加減を調整しますから、ベストな味がアフターミックスのベストな味とは全く別のものになるんです。
例えば、焙煎の適性時間が5分のAというコーヒー豆と適性時間が8分のBというコーヒー豆があったとして、アフターミックスではそれぞれの適性時間で焙煎を行い、AとBのそれぞれの分量を調整してブレンドコーヒーができるのですが、プレミックスでは、あらかじめAとBを混ぜておくので、適性時間が総合的に6分とかになったりするんです。(時間は適当…)
なので、プレミックスは本来のAよりもコクが効いて、本来のBよりも酸味やフレーバーが効いて、この両者が混ざって全く新しいコーヒーが出来たりするのです。焙煎前に混ぜておくので、一体感が出来ると言われています。
しかも、むしろメーカーはプレミックスの方が多く、アフターミックスは個人店や趣味で楽しむ人に多いとされています。なぜなら、アフターミックスはとても手間がかかるからなんです。
メーカーは全国に大量のブレンドをお届けするために、分けてコーヒー豆を焙煎すると沢山のステップがかかるし、工場のスペースも沢山取ってしまいます。なので高技術で品質を保ちながらも、工程の効率やコストがかからないようにプレミックスでブレンドを大量生産しているということです。
よくショップで購入されるコーヒー豆もほとんどがプレミックスなのではないでしょうか。もしお時間があれば調べてみてくださいね!
そして!普段から飲まれているブレンドコーヒーがプレミックスとわかった上で、手間ひまのかかるアフターミックスを味わえるところを探して行ってみてください。僕も近くで探してみよう!
個性の活かした手間ひまのかかるアフターミックス
と
一体感のあるそれぞれが全く新しいプレミックス
両方を味わってみてコーヒータイムがより楽しくなれば幸いです。