憧れの人に会えると知った中学2年の冬
振り返ってみると、この1年は会ってみたい人、憧れの人に実際にお会いすることができた1年だった。
そんなことを周りに話すと、木幡くんは引きが強いねえなんて言われる。本当に自分でも不思議なほどそうだと思う。1年前、こんなにも憧れてた人たちに会えると思いもしなかった。
思い返すと、僕は憧れの人に出会えてきた人生なのかもしれない。初めてそのことを実感したのは中学2年の冬だった。当時、僕は地元の放送局のアナウンサーになりたかった。仲の良かった友達の影響でラジオを聴き始め、中学2年の秋にTBC東北放送で平日夜に放送されたラジオが“日刊BUKATSU魂”という学生向け?の番組だった。日替わりで東北放送のアナウンサーがパーソナリティを務め、高校生や学生当時の思い出を交えて話す番組だった。今、その番組のWebとかは残ってるのか…と思いググってみたが、さすがに10年も経ってるのでなくなっていた。
それまで、僕は番組にメールを出すということをしたことがなかったが、内容的に自分も送りやすかったこともあり初めてメールを出すという経験をした。するとひょんなことから、ラジオに電話出演できることになった。
憧れてるアナウンサーの人とお話できる。あの日、僕はめちゃくちゃ緊張した。今となっては何を話したかさえ覚えていない。笑
その後、僕はその方が司会をするイベントでお会いして、お話することもできた。
あの日から10年。僕はあの頃描いた「アナウンサー」という職業には就いていないが、憧れている人に会えるチャンスはある、想い行動すればどこかで交わることができる…と思えたのはこの日があるからだ。
14歳にして貴重な経験をできたのも嬉しかったし、たった14歳の子どもを受け入れてくれた大人たちにも感謝です。最近、こんな方にお会いできるなんて…と思うたび、あの10年前の日を思い出してあそこから始まったんだなと思うのです。