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「簡単に英語がペラペラ」は幻想?認知科学が教える本物の英語勉強法

「簡単に英語がペラペラに!」
そんな甘い言葉に惑わされていませんか?
今回読んだ本『英語独習法 (岩波新書)』は、
認知科学の視点から、
英語を本当に身につけるための勉強法を解説してくれます。

この本では、巷にあふれる「簡単に英語が話せるようになる」と謳った勉強法を一刀両断し、純粋なエッセーとしても楽しめます。

『①自分が日本語スキーマを無意識に英語に当てはめていることを認識する。
②英語の単語の意味を文脈から考え、さらにコーパスで単語の意味範囲を調べて、日本語で対応する単語の意味範囲や構文と比較する。
③日本語と英語の単語の意味範囲や構文を比較することにより、日本語スキーマと食い違う、英語独自のスキーマを探すことを試みる。
④スキーマのズレを意識しながらアウトプットの練習をする。構文のズレと単語の意味範囲のズレを両方意識し、英語のスキーマを自分で探索する。
⑤英語のスキーマを意識しながらアウトプットの練習を続ける。』

このようなステップで筆者は英語を身につける方法を説いています。
ここで言う「スキーマ」とは、
「その言葉や単語が出てきたときに、頭に思い浮かぶイメージ」のことです。
要するに、言葉に対する直感的な理解を意識しながら勉強することが大切だということですね。

筆者は、WordNetやCambridge English Dictionary、Weblioなどを使って、
単語が出てくる構文を調べ、
語彙を増やすことを推奨しています。

結局のところ、英語学習に楽な裏技はなく、
理解できることを一つずつ着実に増やしていくことが、
遠回りのようで実は最短の道なのだと感じました。


英語独習法 (岩波新書)

#読書 #英語学習 #認知科学 #スキーマ #効率的勉強法

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