川上 将人(Masato Kawakami)

アプリケーション開発からクラウド・オンプレミス基盤の構築まで幅広く手がけています。 noteではITトレンドや読書の感想について投稿していきます。 フォローやメッセージなどお気軽にどうぞ!

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感想:『科学的根拠に基づく最高の勉強法』

最近ベストセラーになっている勉強法の本『科学的根拠に基づく最高の勉強法』を読みました。 科学的に効率が良い勉強法は「アクティブリコール」という勉強したことや覚えたいことを能動的に思い出すことを取り入れたやり方が良いと開設しています。 本書で紹介されていた筆者の勉強法は以下の通り。 「ブツブツ呟いて教えるふりをしながら書き出す白紙勉強法」 覚えたいことを元の情報を見ないで書き出す 分かっていないこと忘れていることについて教科書を見直し情報を確認する ①と②を繰り返す

    • しょうがない人間だもの

      現代人の悩みは人間の生理現象だから 「生物学的にしょうがない」という内容の本 『生物学的に、しょうがない!』。 人間の社会ができて 多くの情報や考えが出てきたのは つい最近のことで、 人間の行動は社会や文明ができる前の 身体的なものに強く影響し続けているのだな と読んでいて感じました。 露骨に人前でため息をすると問題になりそうですが、 イライラした時はため息が効果的という話が印象的でした。 テレワークでストレスを感じたときは、 PCから離れ一度深呼吸をしたり、 瞑

      • プライベートバンカーとは何か

        日本に2.3%(50軒に1軒の割合)いる、 純金融資産1億円以上の富裕層に対して 資産運用を行うプライベートバンカーが 何をしているかを説明した本 『プライベートバンクは、富裕層に何を教えているのか?――その投資法と思想の本質』。 資産が1億超えた人とそうでない人では 受けられるサービスや扱いが違うという 「1億円の壁」があると説明されています。 これまでプライベートバンカーが 何なのかを知らなかったのですが、 日本の税制によって プライベートバンカーなどの富裕層向けの

        • コンサル100年の歴史

          コンサルタントの歴史や仕事のスタイルについて語った本 このコンサルタントの適正について語った箇所が印象的でした。 コンサルに限らず、他の業種や職種でも良い上司だと感じたり、 人を導くのが上手なリーダーは プロジェクトやチーム全体を常に注意深く見ていて、 その上で部下やメンバーの成功や スキルアップに繋がるタスク、 業務を割り振るのが上手かったように思います。 #読書 コンサル一〇〇年史 https://amzn.to/3w71Jbl

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        感想:『科学的根拠に基づく最高の勉強法』

          AI時代の教養

          池上彰さんの教養に関するエッセーの第2弾。 AIが社会をどう変えるのか を語っていた話が印象的でした。 AIが仕事を奪う、奪わないというのは 新聞や雑誌でも話題になりますが、 池上彰さん曰く、 「文章の意味が分からないでも務まる仕事」はAIに取って代わられる、 と述べています。 新井紀子さんの著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』でも 同じ考えが示されていたので非常に印象的でした。 AIそのものの可能性や危険性が議論されること以上に、 AIにできない

          社会の活力と人口

          フランスの人口統計学者のエマニュエル・トッド氏による 少子高齢化についてのエッセー。 日本は新型コロナウイルスの被害を 最小限に抑えたことは評価されつつも、 最大の危機は「少子化」である という意見が印象的でした。 社会を維持できなくなる最大の脅威は 他国の侵略や経済危機でもなく、 「出生率の低下」にあるというのは、 過去の歴史が証明しています。 移民を受け入れるという手段もありますが、 まずそれ以前に 性別に関係なく、 働きやすい環境を作り、 不必要な残業や会

          技術は手段

          システムの要件定義 (システムの目的や実現方法を決めるフェーズ) についての技術をまとめた本。 DXやデジタル化、AI、クラウド導入など IT業界にはいろいろなキーワードがありますが、 「技術の導入」そのものが 目的になってしまっていないか、 という指摘が印象的でした。 「iPhoneかAndroidか」、 「WindowsかMacか」など ツールをどう選ぶべきか、 という議論はよくありますが、 個人的にはこうした議論には あまり意味がないものだと考えています。

          部屋が散らからない3つのルール

          片付けをするための良いルールをまとめた本 『死んでも床にモノを置かない。』。 整理整頓ができている人は、性格が真面目… というわけでは必ずしもなく、 いくつかのルールを決めて、 それを守っているという意見には共感しました。 シンクやクローゼットなど家の場所に応じた ルールや具体的なアドバイスが多く含まれているので 参考になる一冊です。 死んでも床にモノを置かない。 #読書

          部屋が散らからない3つのルール

          池上彰さんの語る教養力

          池上彰さんの教養について語ったエッセー。 「すぐに役に立つことはすぐに役に立たなくなる。 すぐに役に立たないこと(つまり教養)が、 長い目で見ると役に立つ」 というのはそのとおりだなと感じました。 現代のような情報にあふれた時代では 「すぐに役に立つこと」は検索したり、 SNSのニュースフィードとか読めば 簡単に手に入りますが、 実際にその情報を手に入れて 何か行動につながることや 生きていく上で本当に必要なことというのは、稀だと思います。 むしろ教養のほうが 一

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          未知の宇宙は自分自身の身体の中に

          人体の仕組みについて語ったノンフィクション 『人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―』。 すべての人間のDNAの99.9%までが全く同じというのは驚きでした。 人種や見た目の違いもDNAからするとたった0.1%の違いでしかないというのは、神秘的でもありますね。 またヒトゲノムのうち人体を形成しているタンパク質を 遺伝子で指定しているのは、 全体のわずか2%だけで、 残りの98%が何をしているのかは 分かっていないと本書では語られています

          未知の宇宙は自分自身の身体の中に

          レゴの人気の秘訣

          誰もが知っているレゴブロックについて、 どのようにブランドを構築したかを語ったノンフィクション。 マーケティングの話で「商品そのもの」を売るのではなく、 商品を手に入れることによる 「体験」や「幸せなビジョン」を売れ、 という話がありますが、 レゴについても例外ではないのだなと思いました。 レゴと似たような製品を作ることは 他の会社でも可能かもしれませんが、 なぜ自分の会社が世に存在しているのかという 「哲学」を軸として持って、 ブランド価値を高めていく という活

          荘園の歴史

          荘園制度を始めとする 中世の日本の土地制度や 金融状況について語った本。 言葉は時代によって変わっていくものですが 「悪」という言葉が 鎌倉時代にはポジティブな意味を持っていた というのは意外でした。 現代で言うところの 「ガッツのある人」や 「イノベーター」が近いのかなと感じます。 荘園は教科書だとさらりと流される部分ではありますが、 墾田永年私財法などの法律や疫病の蔓延、 貨幣が普及することによって 荘園のあり方も変化し続けてきた というのは興味深い話でした。

          モノを売るには効果を説明する

          いわゆる「売り文句」である コピーライティングの技術がまとまった本 『コピーライティング技術大全――百年売れ続ける言葉の原則』。 マーケティングとは何かを 端的に説明した上記の言葉が印象的でした。 製品やサービスについて説明をするときに、 つい「機能」であったり、 「他社製品との比較」のような 詳細について説明してしまいがちですが、 マーケティング上、重要なのは その製品やサービスがもたらす 「効果」の方を 顧客に伝えないといけないということです。 そのため

          モノを売るには効果を説明する

          Amazonのこだわり

          Amazonの創設者として有名なジェフ・ベゾス氏の著書。 ノンフィクション「スティーブ・ジョブズ」の ウォルター・アイザックソン氏が書いた序文も 読み応えがあり引き込まれるものでした。 業界の立ち位置や競合他社に意識を向けるのではなく、 「お客様」に集中することと ベゾス氏が著書で語っていたことが 印象的でした。 「お客様を大切にします」という言葉や それに近い言葉は、 多くの時と場所で耳にしますが、 実行することがこれほど難しいことは他にないですね。 ベゾス氏の

          頭の良さも気の持ちよう

          「頭のいい人」がやっている考え方や スケジューリングをまとめた本 『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』。 上記の話が印象的でした。 ネガティブなことをわざわざ思い出すというのは、 精神的に大変な作業ですが、 つまるところ長所と短所は 紙一重ということではないかと思いました。 要するに長所も短所も その人の「個性」を良い面で捉えたか、 悪い面で捉えたかの違いでしかなく、 短所も前向きに捉えることができれば、 自信につながるということだと思い

          頭の良さも気の持ちよう

          DNAに情報を書き込む時代が来るかもしれない話

          これからのIT技術がどう進歩していくかを 「インターネットの父」村井純が語った本 『DX時代に考える シン・インターネット』。 今はハードディスクやSSDに保存している情報を DNAに書き込むという話が印象的でした。 「1立方ミリメートルで 1エクサバイト(EB/1EB=100京バイト= 10 億GB)」 のデータを 保存することができるので、 地球上のすべてのデータを永久保存できるのではないかという 壮大な話でした。 実現は近いみたいですが、 DNAに書き込む機

          DNAに情報を書き込む時代が来るかもしれない話