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Clubhouseを使っていたらVoicyの良さに改めて気付いた

株式会社Peer Lodge代表のまささいとうです。いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声アプリ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

1月末にClubhouse疲れに関する記事を書いたんですが、

最近はだいぶ世間の熱も冷めてきて、落ち着いてClubhouseを使えるようになってきたなあと思うと同時に、Clubhouseを使っていると「Voicyやっぱりいいよなあ」と思うことが多くあったりして。

Voicy代表の緒方さんもClubhouseからVoicyに戻ってくるユーザーが増えているという話をされていました。

今回は「Voicyのどのような点がClubhouseと異なっていて、良いと感じるのだろうか」というテーマについて考えてみました。

Voicyさん、音声ベンチャーの大先輩としてすごく尊敬していて、代表の緒方さんのチャンネルなどは、プレミアムリスナーとして聴かせて頂いています。

Voicyさんからもすごく影響を受けているので、Voicyがなかったら今の事業はなかったかもしれません。

ちなみに、Voicyプレミアムリスナーとは?

月額を支払うことで、プレミアムリスナー向けの限定放送が聴けるという機能です。

毎月の定期的な支払いを通じて、パーソナリティにとっての特別なリスナーである「プレミアムリスナー」になれます。特典としてパーソナリティからあなたに向けて限定された放送が届き、いまよりももっと近い距離で、パーソナリティの声を聴くことができます。
「プレミアムリスナー」であって、決して「プレミアムコンテンツ」ではありません。

「有料課金のプレミアム放送!」と謳ってしまうと、今までのレギュラー放送は無料レベルの価値で、さらに付加価値のあるものが有料のプレミアム放送であると伝わるでしょう。

でもそれだと発信者はめちゃくちゃしんどくなりますよね。

こういうサービス設計への思想が、Voicyさんはすごく素敵だなあといつも感じます。

緒方さんのプレミアムリスナー限定放送、通常の放送では聴けない赤裸々な投稿も聴けるのでとてもオススメです。

Voicyやっぱりいいなと感じた点

ここからは、Voicyやっぱりいいなと感じた点についてまとめていきます。

①パーソナリティを審査制にすることで、コンテンツの質を担保している
②倍速再生機能で効率的にインプットできる
③過去配信がストックされている

①パーソナリティを審査制にすることで、コンテンツの質を担保している
ここが何と言ってもVoicy最大の特徴ですよね。Clubhouseでもそうですが、全く知らない人の話をずっと聴き続けるのはなかなか難しいです。

Voicyはずっと聴いていられる感覚がありますが、これはパーソナリティを審査制にすることで、パーソナリティとコンテンツの質を保っているためではないかと考えられます。

Voicyは「音声アプリ」ではなく「ボイスメディア」と彼ら自身を定義していて、このコンテンツの質を非常に大切にしています。

「ボイスメディア」を商標登録した後オープン化した話なども、「ボイスメディア」という言葉と共に文化をつくっていこうというVoicyの強いこだわりを感じます。

ちなみにVoicyがパーソナリティを審査制にしているのには、以下の2つの理由があるようです。

1. おもしろい放送に出会いやすくするため

音声コンテンツは文字や動画と違い、じっくり内容を聴かないとそのおもしろさがわかりません。おもしろいかどうかもわからない放送を10分も20分も聴くのはなかなかハードルが高いですよね。

だからこそ、リスナーがVoicy内で自分がおもしろいと感じる放送に出会う機会が増えるように、パーソナリティの数を絞っています。

2.パーソナリティと一緒に音声の未来を作っていくため

それでも私たちがあえて「限られた人しか発信できない」メディアを作るのは、パーソナリティと一緒に圧倒的に良いサービスを作ることで、来たる「音声」の時代をより楽しい、魅力的なものしたいと思っているからなのです。

②倍速再生機能で効率的にインプットできる
Clubhouseだと倍速再生はできないので、視聴できるコンテンツ量に限界があります。「時間が溶ける」と表現されたりもしていましたね。

Voicyのように倍速再生機能があるサービスの方が、情報を効率的にインプットするという観点では優れているのではないかと感じます。

ClubhouseでだらだらインプットするよりはVoicyを2倍速再生でインプットする方が効率的でいいよね、と自分自身も感じ始めています。

③過去配信がストックされている
Clubhouseのように放送が残らないというのは、情報がフローで蓄積されないというデメリットもあります。

Voicyのようにアーカイブされていくストック型のコンテンツは、未来に残っていくという意味で世の中にとって多くの価値を生んでいくのではないかと考えています。

Voicyでお気に入りのパーソナリティを見つけたら、過去配信、最初から遡って全部聴いてしまったりすることもよくありますね。

ピアラジオはどうしていくのか

①パーソナリティに関して
ピアラジオは誰でもパーソナリティ側になれるという設計にしていますが、それにより聴き手のモチベーションをどう保っていくかなどは正に試行錯誤の段階です。

②倍速再生機能に関して
倍速再生機能はピアラジオには設けていませんが、法人向けの利用などを進めていく際には導入検討をしています。

③過去配信のストックに関して
情報がアーカイブされていくストック型であるという点はピアラジオも同様ですが、この強みはもっと活かしていくべきだと思います。

我々でいくと「●年前はこんな投稿をしていました」などといった、過去を自分で振り返る情緒的価値を磨いていく必要があるかなと感じました。

マネタイズに関して
Voicy緒方さんがインタビューで話しておられましたが「文化と産業をつくるためのマネタイズ」は自分たちの課題です。

声って、一歩間違えたら寂しい人のケアサービスになっちゃうんですよね。お互い寂しいの毛繕いになっちゃう。でも、それでは決して文化は生まれないし、お金が回らないし、産業にならない。文化と産業を作るためには、もうマネタイズだと思っています。
日本のSNSで考えると、ちょっと海外とは事情が違っています。日本の場合は、企業案件を取ってくるのが王道的に必要。 だから日本で投資家を集めている僕たちは、企業案件をきっちりやらないと形になりません。

法人向けの事業展開を現在検討していますが、ここを解像度を高めて進めていきたいと考えています。

おわりに

いいね機能がなく、視聴回数が見えない招待制の音声コミュニティ「Peer Radio(ピアラジオ)」をつくっています。

気になられた方おられましたら、よろしければユーザー登録いただけたら嬉しいです👏

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