青春の時間は少し足りないのがいい
「青春と一瞬」というマカロニえんぴつの曲がある。
本当にこの曲が好きだ
絶対、コンビニ夜勤の休憩中に駐車場で温かいコーヒー飲みながら聞く
いつも泣きそうになる、五臓六腑に染みてくる
1番のサビは
つまらない、埋まらない退屈だけを愛し抜け 手放すなよ若者、我が物顔で いつでも僕らに時間が足りないのは青春と一瞬がセットだから
2番は
つまらない、埋まらない退屈だけを愛し抜け 夢が増えればハラが減る、若者であれ いつでも僕らに時間は少し足りないのだ 青春と一瞬はセットなんだぜ
そして、ラストのサビは
つまらない、くだらない退屈だけを愛し抜け 手放すなよ若者、我が者顔で ずっと埋まらないくらいでいい 時間は少し足りないのがいい 青春と一瞬はセットなんだぜ
だ。
天才かよ。
これは17歳に向けた曲らしいんだけど、17歳に「青春の正解の一つ」をわかりやすく説明した曲だなって思う
1番で若者に対して青春っていう時間は足りないものなんだ。その青春を手放すなよって抽象的に言ってて、2番でありのままの姿でいろよと伝え、やっぱり時間は足りないんだよなって言ってる。そして最後、青春が終わりに近づいた時、足りないって実感するだろうけど、その時間が足りないのが青春の良さなんだよって言ってるなって感じた。
この曲を何百回も聴いて、何回を歌詞を見て、何回も何回もどういう気持ちで歌詞を書いたんだろうって考えてた
やっと全てを理解できた気がする。理解できた瞬間、鳥肌が立った。とても気持ちよくなった。フットサルをした後のビールよりも。初めてのセックスよりも全然気持ちよかった。
なんでそんなに気持ちよかったか?
僕が中高での体験から感じていたことを見事にわかりやすく言語化してくれたから
中学受験をした、勉強大好きな進学校に入った。実用英語技能検定に拘る学校で、英検の目標級を取得していないと部活をしてはいけなかった。中1で3級、中2で準2級、中3で2級持ってないとダメだった。無理だって!中2までは問題なくいけた。中2までは部活をできて、楽しかった。2級の壁にぶつかった。中学の間は乗り越えることができなかった。挫折した。部活できなかった。親にも縛られて息苦しさを感じていた。
そんな時、尾崎豊の曲に出会った。けど、盗んだバイクで走り出す勇気もないし、校舎の窓ガラス壊して周る勇気もなかった。
そこで、僕はできる限りの抵抗をした
いじめ、喧嘩、迷惑行為
大人に迷惑をかけようとしてた
そんな時間がしばらく続いた
一緒に悪さをしていた親友が見せしめで退学になった
僕は兄貴が同じ学校にいたから別室登校で済んだ。
同学年全員の前で自分がしたことの謝罪をしろと言われ、みんなに頭を下げさせられた
悔しかった
縛るだけ縛って、何かしたら力で抑える。学校の先生も親も大嫌いだった。
けど、それ以上なにも出来なかった
必死に紛らわした。部活できないから学校が終わってそのままタバコの匂いが広がるゲームセンターでウイイレをした。彼女を作った。たくさん遊んだ。周りの友達は彼女を作りたくても作れなく、イライラを僕にぶつけることもあった。一瞬、はぶられた
それで中学生は終わった
当時、僕は絶望してた
けど、そのつまらないくだらない退屈な絶望的な時間が青春といえる時間で、あの時間が好きだった。もっとがむしゃらに過ごせばよかった
そしてやっぱり、時間は足りなかった。今になって心の底から思う、時間は少し足りないのがいい。
青春と一瞬は本当にセットなんだ。
残りの大学生活、全力で楽しもう。