かつて桜並木の下で愛を囁き合っていた頃。。
かつて、この桜並木を今の私のように愛を失い、
さまよい歩く人はいたのだろうか?
その時、彼の心を癒してくれる人はいたのだろうか?
この日がもう二度と来ないと、お互い判っているのに、
あの人は、冷めた作り笑顔を見せて、
「また今度。。」
それが最後の言葉になった。
隣で歩いているはずの彼女の言葉が、
ずっと遠くから聞こえたけれど、
その声は・・
もっともっと、遥かに遠い向こうから聞こえてくる。
「君の宝物、なぜ大切にしなかったのかな?」・・
泣き叫ぶ子供をなだめ