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ポケットのなかにあるもの

日曜の昼下がり、娘と二人で
玉川上水沿いの緑道を歩く。
緑道とはいっても冬なので緑は無く、
落葉樹が立ち並ぶ中を抜けていく。

風が冷たい。
背中を丸めてコートのポケットに
手を突っ込んだ。
ポケットのなかには
いろんなものが入っていた。

娘が鼻をかんだティッシュ、
あちらこちらで拾った松ぼっくり、
エルダーベリー?かもしれない木の実、
それと落ち葉などなど。
捨てないでね!と娘がポケットに放り込んだものたち。


寒いけど冷んやりとした空気が心地良い


あっちの木こっちの木、クルクルと走り回る娘っ子。
パパの横を風のように走り抜ける。
時に風そのもの、になったみたいに感じる。


保温ポットのお湯でコーヒーを淹れる


途中のベンチでひとやすみ。
お家で沸かしたお湯を保温ポットに入れてきた。
お外で淹れたてのコーヒーを飲むためだ。
あったかくてホッとする。

娘はベンチの隅に座って足を交互にバタつかせながら
鼻歌まじりにメロディを口ずさんでいた。
なんの歌?と聞くと、なんでもないよーと言って
ベンチから立ち上がり、風のように走って行ってしまった。
僕はまだコーヒーを片手に身動きすることも出来ないでいる。


娘を追いかける父 息が切れる



子供ってホントに元気のかたまりで、
風のように一瞬で走り去っていく。
いつでも日向ぼっこしてるような暖かい身体と
おもちゃ箱をひっくり返したような喧騒とを
同時にフルボリュームでぶつけてくるんだ。
その力の強さ、成長のスピードには驚くばかりだ。

春になれば、娘は小学生になる。
♪ 桜の花びら降る頃は ランドセルの一年生。
保育園ではそんな唄を歌っているらしい。

卒園式できっと泣いちゃうんだろうなあ。。。



娘の思い描く お出掛けのイメージ




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