仏教に学ぶ生き方、考え方「腸内環境」
「腸内環境」
「健康のためにヨーグルトを食べましょう。」こう言われて久しいですが、これは腸内環境を改善することにより、免疫機能が高められるからだそうです。いわゆる善玉菌を増やし、悪玉菌を減らしていけばいいのですが、善玉菌を増やすことで自然に悪玉菌は減るそうで、悪玉菌を減らす発想ではなく、善玉菌を増やすことで改善されるとかされないとか、、、。
でもこれが本当なら、あなたの心内環境も同じ発想でキレイにできるかもしれません。毎日、少しずつよいことをする、誰かにあったら自分から挨拶をする、ゴミが落ちていたら拾ってゴミ箱に捨てるなどなど。人が嫌がるようなこと、見逃すようなことを少しずつしていくのです。
ヨーグルトのようにお金もかかりませんし、どのヨーグルトがいいのか悩む必要もありません。誰かに見られていなくても、心の中に何か芽生えるものがあれば、少なくとも自分の気持ちにはプラスになりそうです。一回で劇的に心が洗われるようなことではなくても、繰り返していくうちに、徐々に洗われていくんですよね。そしてそれはいつしか人生になくてはならないことになっていくかもしれません。
今から千四百年ほど前、中国に百丈禅師という方がいました。この方は作務(さむ)といって、仏のために労働することを積極的に行った僧です。八十歳を過ぎてもなお一日中、畑仕事や片付けをしていました。周りの若い修行僧が心配してもやめなかったので、ある日、道具を全部隠してやめさせようとします。朝起きて、道具がないことに気づいた百丈禅師はそのまま部屋にこもって出てきません。数日経っても食事も取らず籠もっている禅師を心配して、扉の前で謝り、出てきていただくように懇願します。すると何日かあとに出てきた禅師か「一日作さざれば、一日食わざるなり」といわれたのです。これを「一日何もしないのは食べる資格もないのだ」と解釈するときもありますが、またこのように解釈することもできるのではないでしょうか?
つまり「一日仕事をしないというのは私には一日食べないということと同じなのだよ。毎日自然にご飯を食べるのと同じ気持ちで私は働いているのだよ。」と。
毎朝ヨーグルトを食べるように自然に仏教に触れて、行動することでそれが自然に仏教的な考えが身につく。こんな毎日が送れたら幸せですよね☆
☆今日の一句☆
少しずつ
自然に自由に
身につけよう