仏教に学ぶ生き方、考え方「〇〇のため」
皆さんは毎日の生活で色々と行動していますよね?
トイレに行ったり、歯を磨いたり、出かけたり、買い物したり、仕事をしたり。
その行動をちょっと見つめて、「なぜそういうふうに行動しているのか」考えたことはありますか?
例えば、起きて朝ごはんを食べて、歯を磨いて、という行動は「自分のため」ですよね?
でも掃除したり、お弁当を作ったり、という行動は「自分のため」でも「家族のため」でもあります。
あいさつは「自分と相手のため」、席を譲るのは「相手のため」、と一つずつ考えてみるのです。
そうすると、人のため相手のためにどれくらい自分が動いているかがわかりますよね。
気づくのは意外と「自分のため」が多いのです。そして「自分のため」が「他の人のため」より優先することも多いです。
そして純粋に「相手のため」に動いているのは、実は少ないのです。
つまりゆくゆくは自分に返ってくるであろうことしか相手のために動かないのです。
仏教では、誰かのために行動するとき、一番大切にされているのが、「見返りを求めない」ということなのです。
見返りを期待すれば、それは煩悩になり、帰ってこないときに、怒りや苦しみのもとになります。
だから誰かのために行動しても、それは「さっぱりと忘れなさい」と教えられているのです。
これを「三輪空」(さんりんくう)といい、「誰が」「誰に」「何を」したのかを忘れましょうと言われます。
ちょっと違和感がありますよね?でも心がけると、あることに気が付きます。
それはいいことにも悪いことにも「こだわらない」気持ちになるのです。
これこそが「心が軽くなる」状態で、とても気持ちよく過ごせるようになります。
誰かのために、何かをして、すぐに忘れる、今日からちょっとずつ心がけてみてはいかがでしょうか?
☆今日の一句☆
忘れよう
誰かのための
親切も