ほとけさまのおしえ「ゴミ」
今日も朝から境内の「掃除」をしてまいりました。
この時期、隣の畑の夏みかんを猿が食べた後の種やら皮やらを掃除するのが「なかなかの仕事」になっております。
今、「猿」と聞いて驚かれた方もお見えになるやもしれません。
「猿が来るんですか?」とよく聞かれますが、普通に昼間から猿の家族がやってきて境内や屋根に座っているような「環境」なのです。
そして夏みかんを「優雅に」食べているのですが、皮や種は片付けてくれません。
なので掃除は「人間の担当」になるわけです。
掃除をしていると猿が「恨めしい」存在に思えることもあります。
でもそれは夏みかんの皮を「ゴミ」だと思っているからでしょう。
でもゴミは「最初から」ゴミだったわけではありません。
夏みかんの実を守り、保存してくれる皮がその「役割を終えて」ゴミになるわけです。
そう思うと皮がなんだか「愛おしい存在」に思えてきます。
「今まで包んでくれてありがとう」という想いで掃除をすると不思議と恨めしい気持ちが「抜けて」いきます。
皮はそのまま桜の木の根元に捨てるので栄養にもなりますし、ちょっとした運動にもなります。
そんなことを思っていると、ゴミに「生かされている」自分に気づけたりもするのです。
☆今日の一句☆
ゴミのこと
ガミガミ言わず
感謝する