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daraz
ほとけさまのおしえ「浮くということ」
プールに通う人が一番目指していることと聞かれたら、大抵の人は「泳げるようになりたい」「いろんな泳ぎ方ができるようになりたい」「より早く泳げるようになりたい」などと答えるでしょう。
どれも素晴らしい目標だと思いますし、私もそれを目指して通っております。
でも最近目指していることが変化してきました。
よく似てはいますが、違った目標が出てきたのです。
それは「よりよく浮きたい」ということです。
変わらないじゃありませんか?と言われそうですが、泳ぐことと浮くことは微妙に違います。
力を抜いて何もしなくても、水面にほぼ平行に浮くことができれば、最も抵抗が少ない状態が保てるのです。
ところが人間は脚のほうが重たく、空気の入る肺が上半身にあるので、どうしても脚が沈んでしまいます。
それを前に荷重をかけて水平に保つのです。
そうやって上手に浮けるようになると、すべての泳ぎがスムーズになります。
そしてそれと同じように、この世の中を浮いていることができることは人生の最も大切な目標になるのではと思っております。
荒波や嵐が訪れても、泳ぐことに疲れても「浮いてさえ」いられたら、余計な力を使わずとも浮世をわたっていけそうな気がしております。
そして力さえ抜けば浮けるのに、なんとか浮こうともがきあがいて、どんどん沈んでしまうことがないようにしたいのです。
そんな生き方のヒントが仏教には隠されているような気がしております。
☆今日の一句☆
力抜き
手足伸ばせば
我れ浮きし