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【ライブ回顧録】RISING SUN ROCK FESTIVAL2013 in EZO
こんにちは。シリアスファイターです。
今年のライジングサンまでいよいよ後2週間。
というわけで今回は2013年のライジングサン、2日目に行った時の記録(を、半年くらい前に思い出しながら書いて下書きに閉まっていたもの)です。
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前回の参加は2006年、それ以後も毎年のようにライジングサンは規模を拡大しながら開催を続けていたわけですが、元々保護者として付き添ってくれた姉がとうとう行けなくなったこともあり、翌年からしばらくの間、参加することは叶いませんでした・・・。
それがとうとう、久しぶりに叶ったこの年。
道外の大学に通っていた私は、もの凄く遠回りの帰省の途上、久しぶりにRISING SUNに参加できることになりました。
そして早速ですが7年前同様、私はこの年も遅刻している…ホントになんで!?
当時のタイムテーブルを見直してみても、トップバッターのミュージシャンはどれも見た記憶がひとかけらも残っていないため、そういうことなんでしょう…。
(というわけで当時の自分に戻る…)
この年会場に着いて1番初めに残っている記憶が、7年前と会場レイアウトが大きく変わっていたこと。
会場奥にあったはずのグッズ売場が、入り口くぐってすぐのとこにある!便利だ!
ステージの広さや雰囲気も変わってる!
なんか…とにかく色々違う(雑)!
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2006年は見つからず…。
上の文で触れてるのは、赤枠で囲った辺りのことです。
そんなことに感動を覚えながら、遠巻きからメインのSUN STAGE2番手、MISIAさんのライブをちょっとだけ見た。
歌が…上手すぎた笑
歌い始めた途端、バックバンドの数と派手さに負けないどころか、突き抜け!貫け!轟け!と全身で響かせる圧勝の歌声で、知ってる曲も知らない曲もついつい聞き惚れてしまっていた。
後ろ髪引かれながらEARTH TENTへ。
この日、本格的にフル尺で最初に見たのはストレイテナー。
7年前にライジングサンで見た時から、メンバーが1人増え、全く別のバンドに見えるようで、変わらない雰囲気の漂う4人を今日もバッチリ焼き付けたい。
ステージに着くと、前方のモッシュピットがとても空いていたので、調子に乗ってぐいぐい前で待機する私でしたが、この選択を後悔することに…。
始まった瞬間、前から後ろから存分に押されに押され、パーソナルスペース皆無。
ほとんど前が見えない。
ううっ…苦しい…。
この時私は学んだ。
私がライブを「楽しむ」ためには、ある程度パーソナルスペースが必要だ。
ダイブやモッシュに塗れるのには向かない。
音楽をちゃんと聞きたい。と。
それでも上手いこと飛び跳ねながら少しずつ後ろに下がる技をその場で身に付けられたという意味で、ポジティブにこの難局を乗り切った私。
途中、バラード枠で「イノセンス」を挟んでくれたところで本当に助かった。
あの時間は癒やしだった。色んな意味で。
初めて、そういう「激しい」ライブの洗礼を受け反省した私は、グッと後ろに下がり、次のサンボマスターに備え待機。
私がロックにドップリとはまるきっかけを作ってくれた第一人者はASIAN KUNG-FU GENERATIONだけど、それとほぼ同時期にはまったのがサンボマスター。
でも今日まで、ライブを観る機会は一切訪れなかったバンド。
今回の出演が、今年久しぶりにライジングに行きたいと思わせてくれた最後のピースだった。
ライブは「青春狂騒曲」からスタート。
ライブ映像や音源にはたくさん触れていたから、予想通り音源通り歌わずに、しゃべる、煽る、でも愛がある。
山口さんの歌唱にどんどん胸が熱くなった。
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」
さっきまで後ろに下がっていたはずの自分は、熱くなった気持ちを抑えきれず、気付けば目の前にできていたサークルの輪に入って、大声で歌いながら踊っていた。
さっきのモッシュは想定外で苦しかったけど、これは素直に楽しいかもしれないと思ったし、こういうのがまさしく愛と平和なのかもと思った。
でもそれ以上に、ライブ終了後、落とし物のスマホやタオルを掲げて、「スマホ!」「タオル!」コールが起こる優しさに溢れたEARTH TENTの光景に、より愛と平和を感じた。
素晴らしいライブを観た余韻そのままに、現実の世界でもこうやって助け合えるのも人間同士だと思うと、やっぱり音楽は私には必要だなと思えた瞬間だった。
もうこの2バンドで体力を使い果たしたんじゃないかというくらいに汗だくで疲れ切り、何なら声も上手く出せなくなっていた私は、小田和正さんを聞きながらご飯を食べて黄昏れていた。
曲は爽やか、MCの雰囲気や声も瑞々しい当時65歳(くらい?)・・・。
年齢などただ数字でしかないと思わせるピュアなポップソングに、言葉にできない、というか仕切れないほどの元気をもらった。
EARTH TENT中心の生活を送る2013年。
ということで小田さんを途中で抜けて、真心ブラザーズ。
開始直前だったため、もうテントの中は入場規制で入れず、テントの外から中を覗き込むスタイルで見ることになった。
バンド編成で聞きたかった「スピード」や「拝啓ジョン・レノン」など、たっぷりねっとりやってくれた。
最後の最後、「GREAT ADVENTURE FAMILY」ではサンボマスターの山口さんも乱入し、「YO-KING!」「桜井!」コールを、持ち時間いっぱいテンション高めに繰り広げていた。
その後、一旦SUN STAGEへ戻り、マキシマム ザ ホルモンのステージへ。
出番は21時からで、この数分前になると、ステージの照明が一度全て消され、ライジングでは恒例の花火が上がる。
ライブ直前で高ぶった気持ちを隠しきれないまま、頭上に上がる花火に見とれる私。
いつ(花火が)終わるか分からないドキドキも含めて、まだまだ終わらない夜に想いを馳せ続けるているうちに、ふと終わる花火とともに出囃子のSEが鳴り響き、会場中から地鳴りのような歓声が。
相当久しぶりに見た(はず)、この日のホルモンの演奏も凄まじかった。
セトリも、「Mr.ブギータンブリンマン」とか「恋のスウィート糞メリケン」など、初期の曲も豊富でとってもレアだったように思う。
ちょうど新しいアルバムが出たばかりだったので、何かやってくれるかなと思いつつ、まさかの一番好きな「便所サンダルダンス」をやってくれた!
最高!!!
最高過ぎた後、頭を振りすぎて、前にいた人とタイミングが合わず頭をぶつけてしまったのは本当に痛かった・・・。
「お互いすいません・・・」と思いながら、会釈を交わし合った笑
それも含めてしっかりと想いをぶつけ果てた60分はあっという間だった。
この後に食べたいちごけずりが、ほてった身体に甘酸っぱく爽やかに染み渡る、悶絶級の美味しさであったことは、言うまでもないけど、誰かに言いたくて仕方なかった。
休憩を挟み、SUN STAGEでくるり。
2005年に見た時以来、8年振り。
バンドの形や編成はその時とガラリと変わっていたけど、曲の持つ魅力はもちろん変わらず、常に新しい形を模索し続ける、文字通りその時しかないバンドの姿をしっかりと焼き付けた。
8年経って、全てのアルバムを聞いていたので知ってる曲ばかりの中で、
「WORLD'S END SUPERNOVA」であがった周りのお客さんの歓声(この時間はお酒が入ってご機嫌な蝦夷ロッカーがたくさんいました)や、
「Morning Paper」で1人嬉々として喜んで腕を上げてはしゃいだことをよく覚えている。
最後の「奇跡」。
ホントにきれいだったなあ。
くるり終了時点で深夜0時30分頃。
この日は慣れないライブ体験が続いたため、正直体力的に辛い…。
それでも深夜のlocofrankで、もうひと頑張り必要なことは目に見えていたため、EARTH TENT付近で地べたに腰掛けながら、出てくるバンドを見ていた。
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獄門島一家というバンドだった。
今思えば凄まじいメンツだったし、当時はまだ女王蜂を、アヴちゃんを知らなかった(今は死ぬほど好きだけど)ので、疲れ切った私はなんかアウトローな雰囲気出てるバンドだな・・・くらいにしか思えなかった。
いくらなんでも疲れすぎだぞ、私。
そこから多少は回復し、locofrank。
好きだったけどライブを観たことはなかった彼らは、こんな時間だけどまだまだ行けるだろと煽りながら、次々と直球のパンクロックを放っていた。
やっぱり木下さんの声が好き。
泥臭くなりすぎず、太く安定した響きで私の感情を揺さぶる熱い歌声に聞き惚れた。
正直体力的に死にそうだったけど、見れて良かったとここから思えるライブだった。
ライブが終わった後、スタッフさんが新しいアルバムの宣伝用のステッカーを入口付近で配っていた。帰るまでにちょっとしわくちゃになったけど、今も大切に保管している。
そしてSUN STAGEまで戻ってくると、レジャーサイトには無数の屍が転がっていた。
もう少し語弊無く、分かりやすく言うとテントがなかったり、レジャーシートを引いて見ていた参加者のみなさんが、たくさんうずくまって寝ているのだ。
あんまり雨が降ってないからこそ成立する光景で、長丁場のライジングサンでは(勝手に)恒例の眺めだと思っていた。
私が初めて行った年から、それは変わっていなくて何だかホッとした・・・?
私も既に屍同然の体力しか残っておらず、スタンディングゾーンに行く気力はなかったので、レジャーサイトの隅っこで座りながら、最後のMONGOL800を見た。
思えば最後にライジングに行った7年前にトップバッターだったモンパチは、到着が遅れ見ることは叶わなかった。
それを7年越し、同じステージで大トリとして立つ姿を見ている・・・これ以上にエモい光景はなかった。
正直熱心に聞き込んでいたバンドではないので、知らない曲の方が多かった。
それでも大好きな「face to face」が聞けて嬉しかったし、「あなたへ」や「小さな恋のうた」の爆発力は凄まじく、周囲にいた私含む屍たちも、思わず立ち上がって手を挙げながら楽しんだ。
ちなみに3回目のライジングサン、この年も完璧な朝日は見えず、雲は厚かった。
でも清作さんはその景色を見ながら、とても感慨深そうな表情をしていた。
いつだって一回きり、音楽を通じてその年にしかない美しい景色が広がっていて、なんとなく胸がいっぱいになった。
ちなみに帰りは今までで一番眠くなかった気がするけど、色々無茶な騒ぎ方をしたからか、翌日実家に帰ってからすぐ高熱を出し、体調を崩した。
欲張らず、自分のペースで、自分の体調と相談しながら楽しむことも、フェスの醍醐味だと学んだ久しぶりのライジングサンだった。
今回は以上です。
最後まで読んでいただいたそこのあなた、本当にありがとうございました。