マネジメント応用としてのロマサガ2
前回、マネジメント入門としての魔界塔士サガ、としてサガについて述べました。
今回は、マネジメント応用としてのロマサガ2、と題し、ロマンシングサガ2について述べます。
ロマサガ2における新システム
ロマサガ2におけるマネジメントとは何か。
述べる前に、ロマサガ2における新システムとは、何だったかを述べます。
ロマサガ2における新システムとは、「技の閃き」と「陣形の入手」です。
ロマサガ1は、武器の習熟度によって技を解禁する方式であったので、閃きはロマサガ2からです。
ミンサガ(ミンストレルサガ)には閃きがありますが、ロマサガ1には無いのです。
※ミンサガはロマサガ1のリメイクです。
ロマサガ2に対する思い
ロマサガ2におけるマネジメントについて述べる前に、開発者インタビューを読んでおきました。
RPGは「積み重ね」だそうです。
(下記リンク参照。)
ロマサガ2は、年代経過のたびパーティを組み直すゲームで、積み重ねていてもリスタート、というスタイルのRPGです。
にもかかわらず「積み重ね」が強調されたのは、ロマサガ2におけるマネジメントを述べていく前に留意しておこうと思いました。
ロマサガ3ではなくロマサガ2のインタビューで、「積み重ね」と敢えて言っておくのは、何らかの意図があるがゆえのことだと思ったからです。
ロマサガ2におけるマネジメント1
新システムや開発者インタビューを、前提として踏まえた上で、本題に入ります。
ロマサガ2におけるマネジメントとは何か。
一つは、目的地の選択。
どこからでも行って良いフリーシナリオなので、目的地を南にするも良し、東にするも良し。
そこからもうマネジメントなんですね。
下記の開発者インタビューで明確化されました。
もう一つは、閃きの積み重ね。
敵の技の見切りを継承するのが最序盤のピークであったように、技や見切りを閃いておくこと。
これは開発者の明示する積み重ねです。
ただ、河津さんはこう言います。
ロックブーケで見切っておかなくても勝てる。
クイックタイムをしたことがない。
(下記リンク参照。)
河津さんの仰るマネジメントとは、開発者が示すマネジメントとは別に、プレイを通して気づいてほしいマネジメントがありそうです。
ロマサガ2におけるマネジメント2
ここからは完全に私見です。
ロマサガ2におけるマネジメントとは「それぞれの長所を伸ばせるうちに伸ばす」だと思います。
下記リンクに「戦闘を避けていると」とありますが、それはロマサガ1でも3でもそうです。
ロマサガ2の最大の特徴は伝承法。
最初と最後以外、自由に皇帝を選べます。
いろんなタイプを皇帝にしておくのがロマサガ2におけるコツの1つ。
そうしないと陣形が増えていきませんからね。
そこにロマサガ2のマネジメントがあります。
育成においても、編成においても、です。
ロマサガ2における育成
ロマサガ2では、ロマサガ3とは違い、同一人物が仲間になるわけではありません。
それでも育成はあります。
1つは伝承法、もう1つはマスターレベルです。
※マスターレベルとは、隠しパラメータの1つで、年代経過後の少し上乗せされた技レベルのことを言います。
皇帝をいろんなタイプにしておくこと。
仲間もいろんなタイプにしておくこと。
全く別のタイプの皇帝も試すこと。
得意なうちに得意なことを伸ばしておくこと。
これは陣形のためだけではなかったのです。
WP、JP、マスターレベルに影響するのです。
武装商戦団が皇帝の時には斧を使う。
そうすることにより、斧の技を閃きながら、斧のマスターレベルを上げることが出来る。
皇帝のWPを(剣で上がりにくくなってきていても)伸ばすことも出来る。
術タイプの皇帝の時には術を使う。
術に閃きはありませんが、だからこそ皇帝のJPや術のマスターレベルを上げておくのです。
閃きがないからこそ、年代経過後に結果が如実に現れるのが術です。
ロマサガ2は何故難しかったか
ロマサガ2は何故難しかったか。
剣のマスターレベルばかりを上げるからです。
レオンやジェラールで術を使っておく、或いは、術士タイプの皇帝を挟んでおく。
当時の子どもはそういうことを怠っていたから、「難しい」と言っていたのです。
強い仲間と言えば剣。
(剣のマスターレベルが上がっているから。)
全員剣で行くのが最適解である「ように見えた」のです。だからこそ難しかったのです。
ロマサガ2における編成
ロマサガ2における編成は、パーティのバランスを取ること、これが重要です。
そして、そのバランスとは、得意武器がばらけるようにすること、また、小まめに術も使うこと。
これが重要だったのです。
五人それぞれ別の武器でマスターレベルを上げ、年代経過後の上乗せにするのがロマサガ2における育成かつ編成なのです。
ロマサガ2の難易度を高くしてしまっていたのは、初期パーティの初期装備だった、とさえ言えるのかもしれません。
帝国猟兵女性以外は、四人全員が剣でした。
※厳密に言えば、帝国軽装歩兵男性は大剣ですが、マスターレベルが剣です。
剣と弓に偏ると、難易度が上がるのは必然です。
ロマサガ2から学ぶマネジメント
ロマサガ2から学ぶマネジメントとは何か。
レオンとジェラールが術を使うことです。
間違っていませんが、最序盤だけですね。
ロマサガ2の最序盤の話でしかありませんね。
ロマサガ2から学べるマネジメントとは何か。
似たタイプの管理者を続けないこと。
いろんなタイプの管理者を置いて、組織としての地力をつけることです。
術タイプの皇帝が時折いるほうが強い。
術タイプの皇帝でなくても良いけれど、仲間には術タイプを置いておくほうがいい。
これがロマサガ2のコツです。
そして、ロマサガ2から学ぶマネジメントです。
ついつい剣タイプを続けてしまいたくもなりますが、斧タイプや術タイプを混ぜるほうが、格段に強くなっていくのです。
最後の最後は剣タイプになりはします。
※厳密な話でなく、初期装備が剣です。
けれども途中に多様性を挟むほうが強いのです。
リンク
冒頭画像はファミ通の記事より引用しました。
リマスター時の開発者インタビューはこちら。