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私は普通の人間なんだけど

「私は普通の人間なんだけど」という話にしようと思います。

予め述べておきますが、私は普通の人間です。

普通なだけで14%

前回述べたように、普通の人間は案外少ないものなんです。

普通の食事で、普通に読書、普通に選挙に行く、これだけで7割、4割、5割です。

全て出来ていれば、14%です。
雑な概算ですが、そうなります。

「だって体型が」

私は普通の(はずの)人間です。
そのへんにいる図書委員みたいなやつです。

けれども、私がそう言うと、概ね否定されます。
そんなタイプには見えないと。
「だって体型が」と言われることが、いくらでもあったし、最近もありました。

私のBMIは22です。
特筆すべき体型ではないのです。
BMIが普通(18.5以上25以下)の人間は、60数%もいるのですから。

運動をしているように見えるのは、BMI25以上の人間と比べているから、そう見えるだけです。

30%以上の人間がBMI25以上であるからです。

普通の食事だけで、普通の運動もしていそうだと「見える」のです。「見える」だけ。

昔のようなプレイは出来ないし、しません。
にもかかわらず、運動をして「いた」ではなく、運動をして「いる」かのように「見えて」いる、ということなんです。

普通の運動がなくても、普通の食事をしていればそう「見える」のです。

※マラドーナも食事に気をつければ良いのにね、と思っていたのは内緒。

「只者じゃないでしょう」

私は普通の人間です。(本当)
けれども、「只者ではないでしょう」と言われることがあるのです。

只者です。

「だって普通の人はそんなの知りませんから」と言われても、どうしようもない。
普通の人にも調べる権利はあるのですから。
ちょこちょこと調べていれば良いのです。

「なんでそんなの知ってるの」
「調べたから」

そういうくだりが結構あるのです。

普通の人は意外なほどググらない。
「ググれば多分ある」と言っているような奴でもググらない。

内訳を見ると、一冊以上の人間のほうが情報機器による活字に触れる時間も増えています。
(20.9%、39.9%、38.2%です。)

上記拙稿より筆者引用。

普通に読書をし、普通に調べる人間は、本当に、嫌というほどに、少ないものなんです。

ゆえに「普通の人はそんなの知りませんから」と言われてしまうことがあるのです。
私は普通の人間じゃないんか、と言いたいです。

「なんでそんなに詳しいんですか」

「なんでそんなに詳しいんですか」もあります。

普通の有権者だからです。
普通の選挙人だからです。

選挙人になるだけなら、加齢で出来ます。
選挙人名簿にありさえすれば、選挙人です。

けれども、普通の選挙人は半数前後です。
低投票率ですからね。

誰に入れるか吟味する有権者は、半数どころか、もっともっと少なくなります。

そうすると、詳しさに違いが出てくるわけです。
「なんでそんなに詳しいんですか」が生じてくるということになります。

「え、普通の人は吟味しないの」と思いますが、吟味していないようなのです。

「投票には行っているから良いでしょう。」
そんな奴、ごろごろいるわけです。

普通に政党を見て、普通に吟味をして、それから投票に行く。
こんな普通のことさえ、意外なほど普通でない。
残念ながら、それが現実です。

普通な人間が少ないのが現実

普通の食事で、普通に調べて、普通に投票。

全部出来ている人は本当に少ないんです。
出来ているふりが上手いんです。

ストレスで胃が痛いふり。
本当は酒で血液検査が悪い中高年であろうと。

ネットで調べて知ったような口をきくだけ。
本当は検索結果の単語を拾っているだけでも。

きちんと投票しているふり。
投票に行きさえすれば良いと暴論を言いながら。

食事。読書。投票。

なんで普通が出来ていないんだと思います。
なんで普通をしてくれないんだと思います。

普通ぐらいやってくれやと思います。

もう一度言います。
私は普通の人間です。

私は本当に、普通なはずの人間です。
けれども、普通な人間が少ないのが現実です。

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