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立春寒波でなく節分寒波と呼んでほしい理由
立春寒波が来るようです。
来月上旬の話のようですが、今週からです。
立春寒波と呼ばれていますね。
ただ、立春寒波と聞いてもピンと来ません。
「暦の上では」という表現が信用ならないので、そうなってしまいます。
私は「立春寒波」ではなく「節分寒波」と呼んでほしいと思っています。
立春と節分の知名度
そもそも立春よりも節分のほうが知名度が高いと私には感じられます。
定義として、節分は立春の前日です。
けれども節分のほうがよく知られていますね。
私だけでしょうか。そんなはずはありません。
節分は商機(ビジネスチャンス)であるからです。
立春よりも節分の知名度のほうが高いからこそ、恵方巻きが流行ったり、流行りすぎて廃棄問題になったりするのです。
(恵方ロールケーキが売れるのも同様です。)
単純に知名度から言って「立春寒波」と言うより「節分寒波」のほうが良い気がしますね。
節分寒波と呼ぶメリット
では、節分寒波と呼ぶメリットは何か。
何故私は節分寒波と呼んでほしいのか。
厳冬期に不足しがちな栄養素に対する需要喚起になると思うからです。大寒から節分にかけては、寒さのピークです。(今年の大寒は別ですが。)
寒い時には不足しがちな栄養素があるのです。
それは何かというと、タンパク質です。
筋肉は発熱しますからね。(前々回参照。)
大寒卵(鶏が大寒に産んだ卵)は、縁起物だとされています。冬の動物性タンパク質ですね。
また、「大寒」の時期に生まれた卵は「大寒卵」と呼ばれています。現代では、技術の進歩により、鶏は一年中卵を産みますが、昔は寒い時期にはなかなか卵を産まなかったため、寒い時期に生まれる卵は大変貴重なものでした。大寒に生んだ卵は滋養があると考えられ、縁起物として扱われました。
大寒卵は、当時の希少価値によって縁起物だったということです。
しかしながら私は、厳冬期におけるタンパク質の重要性を見出しました。
節分には豆を食べるからです。
動物性タンパク質でなくても植物性タンパク質を摂取する伝統が既にあるのです。
節分と豆撒き
節分と豆撒きは、昔からの風習ですが、現在でも廃れていません。
私は数年程前に、『鬼滅の刃』の豆を食べていたことを覚えています。
確か「でん六」の「鬼はアそーと!」のはず。
(今年は鬼滅コラボが無いようで残念です。)
現在の節分は「鬼を追い払うもの」になっていて滅するものではありません。が、上手な商売だと思いました。
「魔滅の豆」で原点回帰になっていますね。
※イオンが「鬼ころし」という酒を節分コーナーに置いているのも、同様であると思います。
(ウェルシアの節分コーナーも同様でした。)
冬も豆を食え
節分と豆撒きは、先人の知恵です。
冬も豆を食えと。
植物性タンパク質を取れと。
そういうメッセージだと思います。
豆は年の数だけ食べろと言うでしょう。
(数え年の数なので、満年齢プラス1個。)
高齢者は植物性タンパク質が不足しがちであるということを、先人の知恵によってわかっていたのだと、私には見受けられます。
季節ごとに不足しがちになる栄養素はあるのですから、伝統的にも科学的にも、冬は豆を食べて、寒さを乗りきりましょう。