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出口【エッセイ】八〇〇字

 早大のオープンカレッジ「文章教室」。来週土曜日が最終回(どうにか中止にならずに続いた)。その最後のお題、「出口」(思いを込めて)でした。またまた、悶絶。悩みました。もんどり打った。
 やはり最終課題は、政治ネタ。「5本に1本は書かないと、“筆が腐る”」。

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 「母さん、あの“シャンパンタワー”、どうしたんでせうね? 前リーダーが、派手にぶち上げた。「〇〇〇ミックス」の序章にあった。大企業が儲かれば、中小・零細企業も。さらに国民も豊かになるという、あの話ですよ」。
 雫が垂れてきただろうか。お得意のパフォーマンスだった。上は、内部留保で貯め込み、富裕層も同じで、下には流さないから、当然。
 8年もの長き間、暗黒のトンネルにいた。「悪夢のような民主党政権」とは、前リーダーの常套句。同じく、「悪夢のような8年間」と、熨斗をつけてお返ししたい。しかし、抜けたと思いきや、またもトンネル。「忖度」という風土を作った仕掛人が、リーダーになっただけ。そんな無様さに、霞が関を志望する学生が、昨年度比で14.5%も、減った。
 「モリカケ」「桜」などの公文書の破棄や隠蔽、改ざん。「学術会議問題」。さらに、コロナ対策連絡会議での、議事録の、未作成。
 そんな隠蔽体質の国が、戦後最大の困難に直面している。国民の命を優先する、策を打つことができたのだろうか。PCR検査が他国よりも少ないと指摘されたとき。精度を理由に、体制が整わなかった。精度なら回数を重ねれば、済む。要は医療インフラが、脆弱だっただけ。早期に強力な策を打ち、経済的打撃を最小限に抑えた(民主)国家もある。ワクチンも、かなり遅れた。「地球儀を俯瞰する外交力」が、あったはずだが・・・。
 東京五輪は、ワクチン効果が不完全な中、開催ありきで強行されようとしている。「子どもに夢を」と宣うが、運動会はできない、矛盾。アスリートも、複雑な心境のひともいる。
 1年以上になる自粛生活という、トンネルを抜けると、「さざ波」どころか、「荒波」の海だったとならないか、大いに危惧する。
 そうなれば、これまでの責任をとってもらい、ご退場願いたい。扉を開いておくので。

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