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文学フリマ広島、一日目
小学校の修学旅行以来だった広島。
文学フリマ当日。
数日前から寒波が来ていて、あまり心配はしてなかったんだけど、しておくべきだった。
朝6時、道が凍っていて自転車は無理だろうと徒歩を選んだのは正解だったし、想定内だった。
でも駅についたら新幹線が遅れていて、7時20分のひかりに乗る予定だったのに6時55分ののぞみがまだ来ていなかった。
電車の電光掲示板を見ていて、ふと気づいた。自由席なんだから遅れているやつに乗ればいいよね。っていうかわたしはなぜひかりで行こうとしていたのか。
新幹線に乗るとき、わたしはいつも当日に券を買うのだけど、どれが早いのかどうしても覚えられない。
のぞみ、ひかり、こだま。
「一番、早いやつ、どれでしたっけ」
駅員さんに聞いてしまう。だから覚えられないのだろうけど、とにかく、勘違いしていたおかげで、35分遅れて到着したのぞみに乗れた。
隣で出店するいしまるさんに遅れることを連絡し、何とか数分遅れで広島駅に到着、いしまるさんと合流。朝も慌てていたので、マスクを忘れ、買おうとしたらいしまるさんがくれた。ありがたい。
お昼ご飯を買って、路面電車に乗る。路面電車は滋賀~京都にもあるけど、久々に乗った。趣があって好きだけど、車を運転していると怖すぎて無理である。道路に線路があるのは怖すぎる。
会場に着いたらすぐに入場できて準備。のんびりしていたらあっという間に時間が過ぎ、もぐもぐ食べながら開場してしまった。
スペースもゆったりでお客さんも回りやすそうだったし、見渡せる範囲にブースが収まっているので、方向音痴のわたしとしてはありがたかった。
ぽつりぽつりと購入していただき、ありがたい。
「どちらから来られましたか」
と聞いたりしていると、
「神奈川です」
「山口です」
「東京です」
割といろんなところから来られている。
「広島です」
というかたももちろんいて、
「京都より寒いかも」
なんて話して楽しかった。
たぶん、寒いと感じたのは直接的な気温ではないのかもしれないと思う。
建物が低いとか、密度とか、そんなものも関係しているのだろう。前に知り合いが、
「京都はまとわりつくように寒い」
と言っていたのを思い出した。なぜなのかどういうことなのかはわからないけれど、広島の寒さはまた違う。
とにかく、会場も広いので割と寒さも残っていたように思う。ノリのいい音楽がかかっていて、いしまるさんと、
「音楽っていつもかかってたっけ」
「気づかなかっただけかな、今まで」
なんて話しながら時間が過ぎていく。
最終的に17冊の売り上げ、わたしもゆっくりブースを回らせていただいて文フリは終了。
いしまるさんと打ち上げがてら夕ご飯を食べて、スタバでお茶をし、わたしはカラオケに行きたくていったけど、結局疲れて歌えず、30分で出てしまった。ひとりの夜は貴重だし、このためにお金を払っていると思ってるので、もっとゆっくりしたかったのに疲れが勝ってしまった。
旅用のノートは、前回妹のところに泊ったページで終わっていた。そこへ続きを書く。シャワーを浴びてベッドへ。
寝つきはいいのだけど、旅先では必ず目が覚める。そして寝られない。
スマホを見たら2時半。あまり焦らなかったのは次の日のチェックアウトがゆっくりだったのと予定は自分で決められるので気楽だったこと。
静かだった。外からの音はほとんどない。人通りも少なかったし、もともとそういう場所なのだろう。けれど、嫌な静けさではなかった。真っ暗な中、瞼の裏に不思議な模様が見え出して、気になって余計に眠れない。
あぁ、さっきわたしばかり喋ったよなぁ。いしまるさんは聞いてくれてたけどさぁ。
目が冴えてくるとどうしてもネガティブな想像ばかりしてしまってだめである。(みんなそうではないのかなぁ)
結局、6時まで眠れず、9時にセットしてたアラームで目を覚ました。
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