「個」を活かすことは個性主義にあらず。
こんにちは。まずはゴールデンウィークまでやり遂げました。少し落ち着けばよいのですが、明日は明日でわからないものです。
ふたつのアドバイス。
先日、約一ヶ月の研修期間の報告として、新入社員発表会なるものを開催しました。各々本当に多種多様なプレゼンテーションでかなり感動してしまいました。最高の仲間と最高の仕事をする、それこそが社会人の醍醐味。そんなことをこの一ヶ月で学んだのではないだろうか。とても満足しています。
その振り返り会ではふたつのアドバイスをしました。ひとつはプレゼンテーションはオーディエンスとの対話であると意識すること。そしてもうひとつは、この先で現場に出ると、チーム構成は今回のように同じ経験(同じ研修を受講するなど)をした人間同士だけではないのだと意識することです。
一対一の局面で逃げずに戦えるか。
毎年のことではありますが新入社員には「主体的である」ことの重要性をいつも問うています。ブルーロックじゃないですけど最後は自分が決めきる気持ちを持たなければいけないのだと思います。なぜならチャンスはそうそうに回ってこないのだから。手を挙げる。発表する。リーダーシップを執る。
スポーツもビジネスもたったひとりの能力で勝ち切ることは難しいです。チームだからこそシナジーを生めるわけですし。でも強いチームがなぜ強いのかというと、やはり最後の最後で「個」が活かされるから。研修期間でミスが許されるこの期間でこそ「主体性」が求められてくるのだと思います。
「結局はどちらも負ける」。
「一対一の局面で逃げずに戦えるか否かが試合の鍵になる」。自分で書いていてなんですが、なんて素敵な言葉でしょう(笑)
サッカーの世界でも一緒。勝負に行くところをパスで逃げてしまったり、シュートを打つべきときに味方を探してしまったりするケースがある。前述の駄ブログにも書いていたけれど、だからと言って個性主義に走り、ただ単に独りよがりなだけだと、それはチームと呼ぶこはと決してできませんね。
これではどう考えてもWin-WinではなくWinオンリー。自分さえ良ければ他はどうでもいいという考え方。
当然のことながら独りよがりなストライカーのところにはボールは回ってこないし、10人で勝てる試合などそもそも難しいし、その流れでゴールは生まれないし、当然、点を取らなければ、負ける。スティーブン・R・コヴィー博士のいう「結局はどちらも負ける」は、まさに必定の理なのですよね。
「個」という種を確立させる場。
しかしもっとも重要なのは”なあなあ”にならないことなのです。主張すべきことは主張し、もし仮に自分の意見が通らなかったとしても、そのシチュエーションを自分事に変えていく力。それこそアサーションとジョブ・クラフティング。このふたつの言葉だけ覚えてもらうよう新入社員に伝えました。
逆に自分自身へのアドバイスでもあるなと感じています。インサイド・アウトからのアウトサイド・イン。影響を広げ、関心を得る。学び学ばされる。上も下も関係のない横の関係。そこから「個」という種を確立させていく。自分にとっての新入社員研修とはそんな場。成長の場だと心から言えます。
最後に。
若者にはぜひ「個性主義」の殻を脱ぎ捨て、人格を高め、立派な「個」へと成長してほしいと願っていますね。それができる方々だと確信しています。最近はできていないですが、昔みたいに新入社員向けにレゴ®シリアスプレイ®も実施したいですね。