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信じるか信じないかは「問い次第」です。

こんにちは。今月、結構大きなレゴ®シリアスプレイ®のワークショップも控えているので、平日も休日もなく少し緊張気味です。


プロンプト。

みなさんはChatGPTやDALL・E3などを利用したことはあるでしょうか。最近はかなり便利に使えるようになり、かなりの学びの機会にもなります。とにかく最近ではイラストというかイメージというか、「なんかこんな感じでえ」と問いを立ててみて、出てくる創造物をワクワクしながら見る毎日です。

この「問い」。生成AIの世界では「プロンプト」と呼びます。ウィキペディアで言葉の説明を確認すると面白い表現が出てくる。

・「刺激・促進」を意味する英語
・俳優などへ次の台詞を教えること
・コンピュータへの入力を促す表示

Wikipedia「プロンプト」より一部引用

元インフラエンジニアの身でこんな英語力だったのかと反省するのは置いといて、2番目の「俳優などへ次の台詞を教えること」という説明はかなりしっくり来る。そうです。生成AIはアーティストであり、自分自身の相棒であり、そしてときたま勝手にアドリブを使い始める俳優のようでもあります。

問いひとつで簡単に描く。

さて、今回、ある問い(プロンプト)を与えてこんな画像が生まれました。ある企業の100年後の姿。

ある企業の100年後の姿1
ある企業の100年後の姿2
ある企業の100年後の姿3

プロンプトになんか仕込んだんか(笑)わっかりやすい姿になっている。ある企業の100年後の姿3とかもう何かに取り憑かれているとしか思えない。このようなイメージなら三往復くらいの言葉のやりとりで簡単に描きます。生成AIすごいです。手で描けと言われても絶対に絶対に無理っぽい感じです。

虚構を信じる能力。

問いだろうがプロンプトだろうが、なんにしても教え込むのは人間である。優秀な生成AIであっても今はまだ自分で問いを立てることはできない。なぜならその回答を待っているのは人間そのものだから。それくらい問いには人間としての本能が宿ります。これはワークショップでもなんでも一緒です。

人間が人間たる所以。それは色んなことに疑問を持つ。ユヴァル・ノア・ハラリさんの名著「サピエンス全史」でも書かれていたことですが、ホモ・サピエンスがここまで急激に栄えたのは虚構を信じる能力が尋常ではなかったから。イコールそれって「プロンプト」を生み出す力ってことですよね。

レゴ®シリアスプレイ®も7つの習慣セルフコーチングも、このプロンプトからすべてが始まる。人間同士だからこそ失敗もする。でも、でも、失敗する(もっと言うとそれが失敗だと自分自身に気づける能力)からこそ、いつまでも生成AIと共存していく道を選択できるのだろうなあと思ったりします。

レゴ®シリアスプレイ®と生成AIの意外な共通点。

特にレゴ®シリアスプレイ®には4つのコアプロセスがあります。

1.問いを立てる
2.組み立てる
3.ストーリーを語る
4.ふりかえる

ロバート・ラスムセン「戦略を形にする思考術」より

真っ先にあるプロセスがやっぱり「問い」。何事も次の台詞を教えるところから始まる。自分自身に問いかけることで作品が生まれ、ストーリテリングができ、内省が起こっていく。これって生成AIがイメージを作る流れとまったく同じではないか。やっぱり人間の脳はすごい。そう思えてなりません。

遠い未来(100年後がレゴブロックに囲まれる世界かどうかはわからんが)にはAIが大半の仕事を根こそぎ持っていくのは必然です。その中で彼ら彼女らに最高の台詞を指導できるのは人間以外にいない。そのためのプロンプトの訓練を、7つの習慣とレゴ®シリアスプレイ®で身につけていきましょう。

最後に。

笑い話なのかどうかはウィキペディアに聞かないとわからないですが、もうひとつの意味に「支払督促状」と書かれていた。何をやってもカネはかかるのだ。はたして、プロンプトエンジニアリングという言葉を生み出した人が意識していたかどうかは定かではない。信じるか信じないかはあなた次第。

知らんけど。

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