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レゴ®シリアスプレイ®で具体と抽象の狭間に勇気のパスを出し続ける。

こんにちは。Udemy Businessで色々なファシリテーションについて学んでいるわけですが頭に入ってくる量に限界があって大変。五十路も半ばを迎えると考えなければならないことがますます増えますね。
クワバラクワバラ・・・。


最近こんなのばっか。

仕事柄、拡散と収束を繰り返すことが異常に多い。まあ若い頃からその連続ではあったわけですけど。今まさにおこなっているプロジェクトでもうまく使いこなしながら仮説を立てていっている。このフレームワークのなかで重要になってくるのが具体と抽象。前にも書いたが社会人として必須の能力。

先日あるファシリテーターとそんな話題になりました。タイパ、コスパだけを追い求めると行き着く先は何だかわからないリザルト。もっとプロセスにおける対話が必要なのではないか。そんなことを頭で妄想。自然と、勉強会やろう、ってな話を振ってしまっていた。良い意味で最近こんなのばっか。

人それぞれの「高い」の認識。

さて先日、社内ブログでこの具体と抽象について書いた。その一部がこちらの文章。

自分の中にあるかないかもわからない概念を形にして、その形から言語を生み出すことをおこないました。これはまさに「抽象」的な事柄から「具体」的な事柄を見出すこと。よく話題に出る「具体と抽象」の考え方そのものなんですよね。

イバラボVol.186 より一部抜粋

例えばレゴ®シリアスプレイ®の練習場面(以下スキルビルディング)ではタワー、塔を作るなんていうワークがある。よく「それでは皆さんの考える高いタワーを作ってください」といった問いを認定ファシリテーターが出していく。このシーン。練習ではあるものの、この問いはかなり抽象度が高い。

例えば、この高いタワーの「高い」にはどんな具体的な要素が存在するのだろうか。

  • 背が高い

  • 強度が高い

  • 価値が高い

  • 価格が高い

  • プライドが高い

  • 住人のセンスが高い

  • 権威欲が高い

など人によって捉え方はそれぞれであって、認定ファシリテーターはそれらの具体的な要素をまとめて「高い」と言っているだけなのだ。これは何も高いタワーだけではなく、レゴ®シリアスプレイ®の本番ワークで出される問いの中にも散りばめられている。だからこそ多様な考えが表出されていく。

具体と抽象のための「今ここ」に集中できるか。

レゴ®シリアスプレイ®ワークショップではそんな具体と抽象を行き来する旅を巡ることになる。ぼんやりとした抽象的な問いに戸惑いながらもレゴブロックを組み立てるたびに色や形を通して具体的な思いや言葉が生まれてきます。それらをアウトプットし、仲間からの問いに対応していくわけです。

重要になってくるのが素直な心持ち。今ここに集中してワークショップに臨めるかどうかによって到着地の景色が変わってくる。目の前に広がるのは無数の道とそして路傍。社内の半数近いスタッフへのワークショップを実施した結果、かなりの方にこの具体と抽象の旅を体感してもらえたのだと思う。

楔のパスは勇気のパス。

そんな具体と抽象の狭間に、決められた道筋だけではたどり着けないような自身の潜在意識下の思いをぶっ込んでいこうというのがレゴ®シリアスプレイ®メソッド。大きい意味でも小さい意味でも閉塞感のある組織に大きな楔を打てる可能性をレゴ®シリアスプレイ®は秘めている。そう感じています。

サッカーの世界に楔のパスというものがある。これはパラダイムシフトのために重要かつ必要な「勇気」とも言える。相手ディフェンスが集中するフィールド中央で強烈なマークを受け続けている仲間へのボール同様に、レゴ作品が放つ勇気のパスには、突破口としての熱量が十分に含まれているのだ。

勇気という言葉で、この名言を思い出してしまう。

意識的に努力すれば必ず人生を高められるという事実ほど、人を勇気づけるものが他にあるだろうか。(ヘンリー・デイヴィッド・ソロー)

スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣 人格主義の回復」
「第1の習慣:主体的である」パーソナル・ビジョンの法則 より引用

レゴ®シリアスプレイ®で、組織に、社会に、そしてなにより、出会う一人ひとりの人生のために、楔のパス、勇気のパスを出し続けたいと思う。

最後に。

楔とは実際のところ問いなのかもしれない。フワッとした抽象的な問いなのかもしれない。何事も伝えなければ伝わらない。パスは潜在意識下から繰り出され、その結果、具体と抽象に楔を打ち込む旅に出ることになる。旅路の先にあるのは一体何なのか。考えただけでも、ワクワクが止まらないです。

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