タイパが悪い飲み会は行くべきか
民間企業のコロナ防御もだいぶ弱まった4月、今年度は新人歓迎会やキックオフの飲み会がぐっと増えたように感じます。
さて最近の「会社の飲み会なんて仕事じゃないのに自費払ってタイパが悪い」という考えについて。
私は新卒のとき、会社の飲み会は好きじゃなかったけどわりと参加してました。これは若手は奢ってもらえたのと、説教臭い上司が周りにいなかったから。
自腹で上司が嫌なヤツだったら行かない。笑
金だして定時後に上司の説教聞くとか何の罰ゲームだよ。
そんなことを今の新人さんも思って悶々としているかなーと思うのですが、そこで十数年日系企業に揉まれた、いち会社員からアドバイス。
1時間のタイパと1年のタイパのバランスを取れ
金曜の晴れやかな気候の19時から22時。ここを会社の面白くもない飲み会に費やすのはタイパが悪い。
わかります。
でもその3時間のパフォーマンスを優先した結果、部署に馴染むのに1ヶ月かかったら?
飲み会で仲良くなった上司と同僚を見てもやもやしたら?
そんな企業転職してしまえと思いますが、上司が仲の良さを仕事評価に紐づけるクソだったら?
飲み会行っといたほうが新卒1年目のタイパは良かったな、ってことはないでしょうか。
もちろん、会社は仕事をするところなので、馴れ合う必要もないし、3年しないで辞める予定だし、という方もいると思います。
その考え方、私は結構好きですが、カッコいいドラマやマンガと違って、現状の会社の多くは自分と考えの違う大人の集まる人間くさーいものです。残念ながら。
昭和人が「新人は飲み会に来るものだ」と難癖つけてくるからと言って、上に倣えという考えはないですが、その人達がいる会社に勤めているのも事実の場合。
理想は理想でわかります。追い求めて行きましょう。
ただ眼の前の現実を考えたときに、どこのタイムパフォーマンスを重視するか自分の中で優先順位をつけてみることをおすすめします。
その結果、つまんない飲み会に行く判断をするなら、その飲み会のタイパを上げるのは自分自身。
飲み会の3時間で、仕事を通してだと3ヶ月かかるような人数の知り合いを増やす。上司と1年一緒に働いているような近さになる。3年働いてる人と同じくらいの会社の歴史や事情を把握する・・・など、こっそり目的を持って、ゲーミング感覚で参加してみる。
業務外で(場合によっては自腹切って)時間費やすんだから、覚悟を持って挑め。笑
1年の労働時間は平均で1924時間。この時間のパフォーマンスを上げるために、仕事外で時間を使うのことのタイパの良し悪しは人によって、もしくはその方のキャリアや立ち位置によって判断が異なるところ。
世間がタイパが悪いからといって、一概に会社の飲み会を悪として捨て去るのは、勿体ないかなと思います。
ちなみに私は参加人数が多くて、偉い人がくる飲み会には参加して、内輪飲みで気が進まないものはわりと断ってました。
あと周囲が酔っ払って記憶がなくなるだろうと思われる2次会、会話がままならないカラオケ等も行かない。
断るときは、「うれしい!あー、めちゃくちゃ行きたかった・・・!また必ず誘ってください!(断るけど)」と最大限悔しがるリアクションを返すのが結果タイパがいいです。間違いない。演じとけ。
ここまで読んでいただいた新人の方、私が中堅会社員で日本企業に染まってるからそんな考えなんだ、と思われますか?
おっしゃるとおり。笑
なので、あなたの会社が私のような考えの上司がいない、先進的な企業でありますように。