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2022年に観た新作映画115本から10選+α
あくまで僕が今年見た新作映画(2022年に日本で劇場公開もしくは配信開始した映画)が対象です。
ただし
ハウス・オブ・グッチ
フレンチ・ディスパッチ
ウエスト・サイド・ストーリー
リコリス・ピザ
わたしは最悪。
など昨年末時点で既に高評価を受けていた作品は「わざわざ挙げなくていいか」ってことで除外してます。
そういう調整を入れないと半分くらい2021年の映画になってしまうので。
愛なのに
城定秀夫監督×今泉力哉脚本。
両者の持ち味がこれ以上ないほど噛み合っていて素晴らしかった。
ちなみに城定監督は
女子高生に殺されたい
夜、鳥たちが啼く
今泉監督は
窓辺にて
も良作でした。
流浪の月
どうしても広瀬すず・松坂桃李・横浜流星の演技が注目されますが、個人的にはホン・ギャンピョの撮影に感動しました。
特にピント送りの使い方。
トップガン マーヴェリック
トップガン マーヴェリック:IMAXで鑑賞。完全にイカれている撮影とそれをスピーディーなカット割りで繋げる編集。全編が映像的快楽の塊。トム・クルーズから次世代の俳優への継承というメタ構造の物語かと思いきや「まだまだ現役でやります」宣言だったwストーリー的には前作未鑑賞でも問題なし。
— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) May 27, 2022
今年を代表する1本。
「映像がスゴい」以上のことを言える気がしなかったのでnoteには書きませんでしたが、最高でした。
グレイマン
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でMCUを卒業したルッソ兄弟の新作はNetflix映画。
純度の高い娯楽作ですが、アクションの撮り方・見せ方が凡百の映画とは段違い。
NOPE/ノープ
個人的年間ベスト。
本作を池袋のIMAXレーザーGTで初日初回で観たのは本当に良い思い出。
映画史への挑戦とも読める縦の構図がビンビン来ました。
アテナ
アテナ:ベネチア国際映画祭2022コンペ出品のNetflix映画。監督はロマン・ガブラス。ワンカットで駆け抜けるオープニングシークエンスで一気に掴まれる。その後も長回しを多用しながら花火で画面を照らす圧巻の撮影。ただし単なる娯楽作ではなくテーマは戦争、陰謀論、分断。 https://t.co/69zXCCY2B4
— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) September 23, 2022
今年最大のサプライズ。
「ベネチア国際映画祭のコンペに出品されたらしい」という事前情報だけで何の気なしに再生ボタンを押したのです。
そこからあの冒頭11分間。
鑑賞直後に大興奮してツイート検索しても日本語だとまだ2〜3人しか呟いてなかったw
何も知らずにあれを観れた幸せ。
線は、僕を描く
今年の邦画No.1
原作からのアレンジも水墨画の見せ方も何から何まで本当に見事。
ケイコ 目を澄ませて
絶対に映画館で観るべきミニマムな傑作。
アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
アバター ウェイ・オブ・ウォーター:IMAXレーザー3Dで鑑賞。すまんキャメロン、俺は貴殿をナメていた。物語形式を採ったアートフォームとしての映画からは逸脱・超越した何か。往年のまま変わらぬメカニックデザインに転覆する船のモチーフ。映像だけが異次元に進化していく稀代の作家の新章。
— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) December 17, 2022
風前の灯火だった3D映画を「やっぱりすげぇな」と思わせてくれたジェームズ・キャメロン。
正直ストーリーはあまり乗れず「映画としてはどうなんだ?」と思わないでもないのだが、そんな疑問を軽々と吹き飛ばす映像美。
バルド、偽りの記録と一握りの真実
もし映画館で観ていたら『NOPE/ノープ』と並んで(もしかしたら超えて)今年ベストだったかもしれない。
素晴らしい撮影・ショットの連続に惚れ惚れ。
アシュカル
アシュカル:コンペ選出のチュニジア映画。ユセフ・チェビは本作が監督デビュー。謎の連続焼死体事件と政治的テーマを繋げるアクロバティックな脚本。事実上の主役である廃墟の撮り方が美しくて惚れ惚れ。引きの構図の多用も映画的。黒沢清の『CURE』を参照しているというのも面白い #東京国際映画祭
— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) October 29, 2022
こういう「普通に劇場公開されたら自力では気付けなそう」な作品を観れるのが映画祭の醍醐味。
あの廃墟ビルはマジで妖しくて美しかった…
日本公開は未定。
イニシェリン島の精霊
イニシェリン島の精霊:マーティン・マクドナーの新作。ベネチア国際映画祭2022脚本賞。前作『スリー・ビルボード』に続き怒りが暴走するブラックコメディ。男はどうしてこうなのか?をああいう風に発露させるとは。しっかり笑えるのに終始不穏。撮影ロケーションも素晴らしかった #東京国際映画祭
— 林昌弘,Masahiro Hayashi (@masahiro884) October 27, 2022
現在海外で今年を代表する映画として大絶賛されている1本。
終始不穏なんだけど何か笑えるところもある極上の会話劇。
日本では2023年1月27日(金)公開予定。
こうやって10本+αを並べてみると特に洋画に関してはストーリーよりも映像(撮影)重視で選ぶ傾向が顕著ですねw
来年も良い映画に出会えますように。