長井 雅史(ながい まさふみ)

慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了 |SFC研究所上席所員 |国際コーチング連盟PCC |米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ |「観察」「感じる」という行為に面白さを感じて探究しています

長井 雅史(ながい まさふみ)

慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了 |SFC研究所上席所員 |国際コーチング連盟PCC |米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチ |「観察」「感じる」という行為に面白さを感じて探究しています

マガジン

  • The dialogue garden

    • 6本

    対話の木の葉がお届けする、対話にまつわることのあれこれ。

  • コーチングコミュニティ【CIC】メンバーによるリレーノート

    • 3本

    CIC(Coach Incubation Community)とは、コーチングの道を探究し、社会に形にしようとする人たちが協働(探究・創造)していくことを目指す共同運営型プラットフォームです。 コーチングという奥深い「道」を自分なりの感性で深めていきたい方同士で、フラットに自主的に学び合い、協働しています。そんなコミュニティの中にいるメンバーが、互いに問いを渡して、リレー形式に繋いでいきます。

  • なぜ、対話を大切にする自分 が「パーマカルチャー」を学ぶのか

    2018/9/5〜9/20まで、アメリカ西海岸にて都市と田舎における「パーマカルチャー」の視察に行きます。これまでの5年弱、人々のつながりに意識を向けて「対話」を大切にしていた自分が、なぜいま「地球」とのつながりに目を向け始めているのか。このマガジンでは、そんな「問い」に対して自分自身が答えるための気づきや体験をありのままに残します。

  • dialogue, human and polyphony

    人と対話の可能性に関する「論」を記しています。

最近の記事

思えば僕はよく観察する子だったらしい

母親から小さい頃の自分のことを聞くとこう言われる。 「あなたは保育園の休み時間の時、すぐに校庭に駆け出して遊ぶというより、校庭で遊んでいる子たちをじっとみて、あるときになったらいきいきとそこで遊び始めてたらしいよ」 こんな表現であっているのかわからないけど、粗方こんな意味合いのことだ。 今となって思うと、この時の自分は何をしていたのだろうか。 何を見て、何を感じとり、何を思っていたのだろうか。 そう考え始めると似たようなことは物心ついてからの経験でも思い当たる節がある。

    • 聴こえてくるものに耳を澄ます

      本文章は「対話の木の葉」の対話マガジン「The Dialogue Garden」の一環としての記事です。 私たちは、日々さまざまな存在とコミュニケーション(やりとり)をしながら生きている。 職場の同僚や上司部下、家族、友人、こどもといった人間とのやりとりはもちろんのこと、自然が身近にある人は、天気や昆虫、あるいは動物とのやりとりも日々の中に含まれるだろう。 人間同士でのコミュニケーション(やりとり)をイメージすると、そこには「話す」という行為と「聴く」という行為が混ざり

      • コーチングから学んだ、感じる世界に飛び込んでみること

        「直感」とは何だろう。 「感覚」とは何だろう。 それは頭では想像もできない、 自分という生命が運ばれたがっている流れに導いてくれる羅針盤なのかもしれない。 今回はコーチ仲間から「コーチングから受け取ったギフト」という問いでリレーノートのバトンが渡ってきたのもあり、 概念的にしっかり考えて書くというよりは、感覚的にストーリーベースで言葉を綴ろうと思う。 「信じて共にいてもらう」コーチングとの出会い僕は大学生の時にコーチングを学び始め、大学院の途中からプロコーチとしてお仕事

        • 3日目(Permaculture Tour)

          3日目は、研修生と一緒に作業。 午前中はコンポスト(堆肥)づくりをしました。 最初は雑草をきざみました。コンポストのように発酵させるためには、窒素と炭素が必要で、窒素分として葉っぱを足しています。今回追加したのはヒレハリソウ。発酵を早めて堆肥化するために、窒素を加えます。これはパーマカルチャーの原則でいうと、おそらく「自然遷移の加速(Accelerating Succession)」。人の手を加えることで、通常一年かかるものが二ヶ月になったりするそう。 ヒレハリソウは深く

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        • The dialogue garden
          6本
        • コーチングコミュニティ【CIC】メンバーによるリレーノート
          3本
        • なぜ、対話を大切にする自分 が「パーマカルチャー」を学ぶのか
          3本
        • dialogue, human and polyphony
          2本

        記事

          2日目(Permaculture Tour)

          2日目は、海さんの「NVC(非暴力コミュニケーション)」のワークからはじまりました。 3人1組でわかれて、NVCのニーズカードを広げます。 まずは、1人の人が1分でいまの自分にとって大切なことを話します。 海さんは「できるだけあまり普段話せないようなことだったり、解消されずに残ってるようなこと」といったことを言ってました。 明るい話や嬉しい話は、普段からよく話せて共感も起きやすいけれども、暗い話や重めの話はあんまり普段の会話で話されなかったり、共感されなかったりすると言っ

          1日目(Permaculture Tour)

          今日、「人生が変わるパーマカルチャーツアー2018」がはじまりました。 初日は、特にワークや体験はなく、到着したばかりのみんなをいたわる日。 すごく大きなおうちをAirbnbでかりて、運営含めた13人のなかまたち(もう1人はあとから合流)と食卓を囲んで夜ご飯を食べて、ちょっとした自己紹介をしました。 みんなそれぞれさまざまな興味関心から参加していて、 ずっと自動車産業にいたけれども、もっと大切なことに気づいてこれから祖父の農地を引き継ぐ決心をした方、 都会で大きなお金を

          1日目(Permaculture Tour)

          体験を共にすることでうまれる、真実味のある安心感

           ある「体験」をともにすることは、体験をした人たちの間に「深いつながり」をうみだし、「真実味のある安心感」をもたらす。  そして、その「真実味のある安心感」は、「自分は孤独である」「ひとりぼっちである」という思い込みを溶かしていく。「自分の人生は自分の力でしかどうにかしていけない」という視点が仮にあったとするならば、それは「様々な人のつながりによって存在している自分」という視点にうつっていく。すると、誰かに助けを借りること、誰かのためになることがだんだんと純粋にできるように変

          体験を共にすることでうまれる、真実味のある安心感

          「多様性の共存」という思想としての対話

          対話とは、会話の仕方の一種として語られることが多い。議論や討論、おしゃべりに並ぶものとして、対話という行為はしばしば位置付けられる。例えば、物理学者でもあり、思想家でもあるデヴィッド・ボーム(1917 – 1992)は、著書「ダイアローグ」において、対話と議論を以下のようにわけて説明をしている。 ダイアローグ(dialogue) 「logos」とは、「言葉」という意味。「dia」は「〜を通して」という意味。この語源から、「意味の流れ」というイメージが生まれてくる。グループ全

          「多様性の共存」という思想としての対話

          河合隼雄に学ぶ、聴く姿勢

          コーチングを習ったとき、傾聴には種類があり、集中的に聴き入ることと、全方位的に聴くことがあるという話を聞いた。 河合隼雄(1928-2007)は日本を代表する心理学者であるが、彼は後者の聴き方を基本としてクライアントに向き合っていたのだと思われる。   「細部ではなく全体を捉えること」、「そおっと聞くこと」、「全体に平等に注意を向ける」、「その人を本当に動かしている根本の「魂」を感じる」 など感覚的ではあるが、経験的には言い得ている言葉を残している。   例えば私がいままで

          河合隼雄に学ぶ、聴く姿勢