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3日目(Permaculture Tour)

3日目は、研修生と一緒に作業。
午前中はコンポスト(堆肥)づくりをしました。

最初は雑草をきざみました。コンポストのように発酵させるためには、窒素と炭素が必要で、窒素分として葉っぱを足しています。今回追加したのはヒレハリソウ。発酵を早めて堆肥化するために、窒素を加えます。これはパーマカルチャーの原則でいうと、おそらく「自然遷移の加速(Accelerating Succession)」。人の手を加えることで、通常一年かかるものが二ヶ月になったりするそう。

ヒレハリソウは深く生えて、強いのが特徴です。どんどん増えていくからコンポストに便利。けど、畑の周りでやると取り込んじゃうから、木の近くに植えるとよいそう。これは「関係性のある配置(Relative Location)」かな。

こんな感じで、すでにつくってあったコンポストと交互にミルフィーユ状に重ねていきます。

土の中には、ミミズや微生物がいて、分解してくれて堆肥をつくってくれます。

炭も入ってました。

葉っぱと藁と炭を使いますが、製材所の木のチップ、牛のうんちも使います。葉っぱはそのまま入れてもいいけど、人力で細かくしとくと分解されやすくなります。これを一週間に一回やります。

一週間でこのくらい分解されます(女性の方が手で指しているところ)。

雑草もコンポストにできること。そして、ここでできた堆肥によって色々な果物や野菜が育つこと。そしてそれを食べて、出てきた排泄物はまたコンポストになること。

午前中は、このシンプルで持続可能なサイクルの一部を体験しました。

午後は、グループに分かれて作業。
保管用と食用の芋の分別、フルーツを切る、梨を取る、ファーマーズマーケット用に植物を準備する、ピクルスづくりなど、各自興味のあるところにわかれて作業をしました。

僕自身はじゃがいもの分別をしました。

痛んでいるものはすぐに食用にして、痛んでないものはこうやって干します。

この日の大きな学びは、コンポストの偉大さを知ったことでした。
これまで排泄物は水に流していたけれども、そうじゃなくてそれを堆肥にすること。そして堆肥にすることで、肥沃な土地がつくられ、元気な果物や野菜ができること。このサイクルは自分にとってはすごく新鮮でした。

僕がふだん過ごしている社会は、自分が自然の循環の一部にいることが捉えづらく、どこか人間と自然がわかれている感覚があります。自然の循環の一部にいるというよりも、自然という生態系を人間が使わせてもらっているという感覚。

けれども、今回のコンポストの考え方は、本当に自分自身が自然の一部として存在していて、自然に対しても貢献しているということを知らせてくれました。

自然から享受するだけではなく、植物や大地の豊かさにも貢献していること。この両方のサイクルの一部にいることが、本当は人間にとって自然なんじゃないかなって思いました。

「地球に生きる人間としての、本来のあり方は何なんだろう」

そんな問いが湧き起こった日でした。

ではでは。


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