潰瘍性大腸炎からの大腸全摘日記 ⑧:「興味深かった栄養指導」

退院後の食生活に関する注意点を説明する栄養指導があった。

潰瘍性大腸炎という病気の原因は、ストレスやら免疫異常やら食生活の欧米化やら、色んなことが言われるけど、「分からない」というのが現実で。とはいえ、「良くない」といわれるモノは避けた方が良いだろうし、「良い」といわれるモノを摂った方が良いだろうと思い、自分なりに色々調べたり、詳しい方のアドバイスを参考にしてたので(手術前に掛かってた消化器クリニックの先生は「豆腐!ササミ!」しか言ってなかったし)、話はわりとスムーズだったと思う。

ナッツ等の硬いモノはNG、繊維質多めのキノコ類も軒並みNG、あとはタンパク質補給のために毎日くらい食べてた納豆は「豆の皮が詰まり易いから」という理由でNG。「食べるならひきわりにして」と。入院中に腸閉塞のしんどさを経験して「二度となりたくない!」と強く思っているので、「詰まり易い」と言われると避けるしかない。

野菜の皮は避けた方が良いようで、確かに病院で出て来てたキュウリやトマトは全部皮を剥いた状態で出て来てたし、キュウリに至っては種も取る徹底ぶり。「可能な限り、火を通して下さい」などと言われるので「そこまでして食べなくても…」と、野菜系は摂るモノが限られてる。もやしもNG、切り干し大根もNG、れんこん、筍、ニラ、水菜もNG…って、大体の傾向が掴めて来るよね。じゃがいも、長芋はOKだけどさつまいもは硬いからNGっていうのは若干「?」ではあったけど。林檎は良いけど梨はNG、も「?」と感じた。

海藻類も全面的にNGなので、乾燥わかめでお手軽に味噌汁作れなくなった。たこ、いか、貝類もNG。肉類は比較的OKだけど、ステーキみたいなのはよく噛んでも噛み切れないとかでNG。

アルコールは言うに及ばず、炭酸もNG。アルコールに関しては、切る前からほぼ飲まなくなってたので、今は欲しいと思わないしストレスも感じてない。

調理パンのNGにはだいぶ食い下がって詳しく説明聞いたけど、詰まるというよりは脂質が原因で下痢をする可能性がある、ということみたい。確かに、潰瘍性大腸炎の人でそういう人もいるみたいだけど、僕は「肉類、油もの、砂糖をほぼ摂らない」という、かなり厳格な食事制限をしてた時も病状が改善することは全くなかったし、だからといって「ダメ!」と言われてるモノを食べて極端に悪化することもなかったので、コロッケ等の揚げ物に関しても自己判断で食べてます。チョコレートとかも気にせず食べてる。

コーヒーのNGにも「何が原因でダメなんですか?」と食い下がった。「カフェイン、かなー?」ていう返答だったので「いや、それなら緑茶の方が多いでしょ?」とか言い返す可愛くない患者でスミマセン(スミマセン、と思ってなくてスミマセン)。「自分で焙煎して飲んでますけど、コーヒーで調子悪くなること、全くありませんでした」とまで言われたら「…イイです」と言うしかないか。そんな流れでコーヒーも飲んでる。

僕の場合は「どうしても食べたい!」というものが制限されてないので、ほぼストレスなく食べてるし、腸閉塞起こすこともありません。

よく噛むのを徹底するのも大事なポイントだと思うけど、気を抜くと大して噛まずに飲み込んでしまう時もないとは言えない。あんなにしんどい思いしたのに。

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