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④タンパク質との付き合い方



タンパク質は細胞の維持修復に必要な量のみ摂取

身体の機能回復やデトックス、肥満の改善や病気の克服、長寿を願うケースを実現させるにはタンパク質の量と質を考えてみる必要があります。

動物性タンパク質の摂り過ぎで mTOR酵素の活性化は、長期的に見て避けたいですね。

実は、ほぼ全ての癌は、mTOR酵素の伝達回路の活性化と関係があることがわかっています。

mTOR酵素の名前にもあるラパマイシンなどの物質によって、m TOR酵素を抑制する取り組みがあり、すでに抗がん剤治療として一般的に行われ効果も高いそうです。

そのため、現在進行形で行われている研究結果が示すのは

正味の炭水化物量(炭水化物の総量から食物繊維を除いたもの)よりもむしろ、タンパク質の量を制限した方が良いとも考えられています。


食事を改善する方法でもタンパク質量は細胞の維持と修復に必要な量のみに制限し炭水化物の摂取は控え、それを良質の脂質をエネルギー源にするようにします。

タンパク質量は適宜調整する

若いアスリートやベテランのスポーツ選手のケースでは

m TOR酵素を刺激することで筋肉を増やし、パワーやスピードのパフォーマンスを上げようとするのは当然必要です。

もちろん子供を産み育てたいと思う方にも、m TOR酵素は必要です。

人によって動物性タンパク質の摂取によって分泌させるmTOR酵素は、ただ単に抑制すればよいというわけではなく、その方の置かれている状況によって適宜調整する必要があります。

いってみれば炭水化物の摂取量も、がむしゃらに減らせば良いというわけではないことにも通じます。


決定的なことは多くの研究結果のデータが蓄積されるまで断定できませんが

現時点では、いったん生殖可能年齢を超えたら、寿命や健康寿命の方を伸ばすため、タンパク質の摂取を制限して、m TOR酵素を抑制することが望ましいと思われます。

また過体重の方や健康を害している方も、身体の機能回復に向けて抑制することが望ましいです。

他にもタンパク質をしっかり摂って良いタイミングを見てみると、筋肉トレーニングを行い筋肉量を増やす日です。

そのほかにmTOR酵素を抑制するルールが適用されないグループがもう一つあります。


それは、65歳以上の方々です。

この年齢層では、筋肉量の減少を防ぐために、むしろタンパク質を摂ることが重要になります。

※サルコペニアを防ぐため。加齢や疾患などによって骨格筋の量が低下し、筋力や身体機能が低下した状態を指します。

この場合も筋肉トレーニングをおこなったタイミングに合わせタンパク質を多めに摂ることが推奨されます。

健康維持はシーソーのバランスを保つこと


こうして考えると健康は、シーソーのバランスを保つような状態を維持することに例えられます。

人はタンパク質を食べることで筋肉を動かし、増やし、修復します。

しかしだからといってタンパク質を摂りしぎてしまうと、体重増加、老化促進、疾病につながってしまいます。

ここまでお伝えしたように、老化のスピードを遅くしたり、肥満を防いだり、病気を予防するのなら、定期的にタンパク質を見直す取り組みが必要になりますね。

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