「センスメイキング」を読んだらやっぱり人間は数値じゃ測れないって思った話【感想】
MASAです。
先日、ある本を読みました。
その本が自分の今の感性と重なる部分が多かったのでまとめてみようと思います!!
それがこちら。
テクノロジーの発達によって、世界のほとんどすべては数値やデータで表すことができるようになっています。
ただ、だからといってデータを妄信しそればかりを頼っていいのか、数値だけですべてを明らかにできているのか
そこに対して疑問を呈し、反論を述べている本になります。
最近、この手の本(STEM【Science,Technology,Engineering,Mathematicsの頭文字をとったもの】ではなく、哲学や社会学といった人文科学系の学問、もっとはっきり言うと「人」に焦点を当てようといった内容)の本は非常に増えてきています。
自分の体感ですが、山口周さんの「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」という著書などが要素として近いものでしょう。
本日ご紹介する「センスメイキング」も科学が発達した今だからこそ、改めて「人」に焦点を当てようといった本になります。
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あらすじ
AI(人工知能)という言葉が世の中を席巻するようになっている今、AIに対してポジティブな感情を抱く人よりもネガティブな感情を抱く人の方が多いのかもしれない。
例えば、AIによって仕事を奪われてしまうといって、戦々恐々としている社会人も少なくないだろう。
しかし、果たして本当にそうなのか。
ビッグデータは世の中の事実を経験で語り提示してくれているが、分析や考察はしてくれていない。考察するのは人間である。
したがって、世の中を表面的に数字だけでとらえるのではなく、もっとその奥にある真実をとらえなければならない。
そのために人文科学に根差した知(センスメイキング)を用いて、情報の深堀を行っていく。
武器は5つ
①「個人」ではなく「文化」を
②「薄いデータ」ではなく「厚いデータ」を
③「動物園」ではなく「サバンナ」を
④「生産性」だけではなく「創造性」を
⑤「GPS」ではなく「北極星」を
これら5つを駆使して人間に寄り添って行動していく方法や具体例を紹介する。
背景を知って考察する
いかがでしょうか。
僕はこれを読んで人間という生き物の多様性、複雑さを実感したような気がします。
例えば、僕が今回読んだ「センスメイキング」という本に対して、僕のようにいい感想を抱く人もいれば、「こんなことはくだらなくてやっぱり数字がすべて」といった感想を抱く人も同様にいるはずです。
この「センスメイキング」が世界中の圧倒的なベストセラーだとして、未読の人にこの本をお勧めし、布教数で競うときを想像しましょう。
このときデータに従って、いかにこの本が読まれているのか、この本を読んでいい感想を抱いた人がどれだけいるのかなどの情報から布教するのがデータに基づいた布教です。
一方で、まだ読んでいない人はなぜ読んでいないのか、といった背景を調査して読んでいない人に効果的に読ませていくにはどうするのかを考察して布教することがセンスメイキングに基づく活動であるということになります。
同じ人間であるにもかかわらず、感想は千差万別。複雑な生物だからこそ現象に正しくアプローチして先入観なく物事を理解する。背景を考察して理解につなげる。
これがセンスメイキングなんだと僕なりに理解しました。
まとめ
今回読んだのはセンスメイキングという本でした。
人間という、理性的でありながらも感情で動く動物を正しく理解するには、その人を形成する背景をすることが重要だと私は思っています。
企業でも同じです。
私自身営業活動をしているのですが、お客さんに役立つ商品を売るためにはお客さんの情報を調べて、自分たちの商品がどう役立つのかをPRしなければなりません。
センスメイキングを駆使すれば交渉術は向上し、物事を円滑に進めることができるようになるでしょう。
相手の文化を知り、物事を正しく知って考察する。
明日からの生き方がまた少し変わるようなそんな本でした。
1.「人間」を深く考察して行動したい
2.物事を先入観なくとらえていきたい
3.人文科学系の知識をこれからも生かしていきたい
4.テクノロジーに「使われる」ではなく、テクノロジーを「使って」生きていきたい
この4点のうちどれかに当てはまる人には特におすすめかもしれません。
以上、センスメイキングでした。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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